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(通常の日記はこのエントリの下から始まります)
■仙台「鉄塔文庫」での常設棚 仙台市街のど真ん中、青葉区一番町、いまも昭和の面影を色濃く残している壱弐参(いろは)横丁にあります立ち飲み酒場「鉄塔文庫」に、このたび「古本T」の棚ができました。 東京からはちょっと遠いですけど(笑)、出張・旅行・帰省などなど、仙台を訪れるさいにはぜひ足をのばしてみてください。 鉄塔文庫 facebook ■鎌倉「ヒグラシ文庫」での常設棚 ← 5月17日 追加補充! 鎌倉の立ち飲み処「ヒグラシ文庫」店内で古本を委託販売しています。場所は鎌倉・小町通りから少し路地を入っていった、雑居ビルの2階。鎌倉へお越しの際にはぜひお立ち寄りを。 <ヒグラシ文庫> http://www.facebook.com/higurashibunko 所在地:鎌倉市小町2-11-11 大谷ビル2F (JR鎌倉駅より徒歩4分) 営業時間:16:00~23:30(原則 年中無休) <終了した古本市、など> ■「不忍ブックストリート 第14回 一箱古本市」←終了しました 日時:2012年4月28日(土)、5月3日(木・祝) 両日とも11:00〜16:00 古本Tは5月3日、「古書ほうろう」で出店。 詳細は公式サイト http://sbs.yanesen.org/ を。 志水辰夫というと、1990年の日本冒険小説協会大賞にして「このミス」1位となった『行きずりの街』が、数年前とつぜんヒットし、あちこちの書店で平積みとなってポップまで立っているのを見てビックリしたのを覚えている。
だいぶ前になるけど、『裂けて海峡』や『背いて故郷』など、苦境に追い詰められるタフな主人公によるハードボイルドな冒険小説群は、この手の小説好きでもあるので、講談社や集英社からの文庫本でわりと読んではいた。でも、志水辰夫が90年代後半から普通小説へ、そして近頃では時代物を書くようになる間、シミタツの小説に手がのびる機会はほとんどなかった。 ![]() でも最近、図書館をウロウロしていたら、ふと志水辰夫の『つばくろ越え 蓬萊屋帳外控』という文庫本を発見。あらすじを見るとこんなことが書いてあった。
へー、ちょっと面白そうじゃない?、と借りて読んでみたら、これが大当たり。 語り手の視点による描写。登場人物の胸の内は書かれず、短く小気味よいリズムの文章と会話が積み重ねられていく…。まさしくハードボイルドのスタイルそのものではあるけど、幕末の時代物として違和感はまったく無い。むしろ、幕末の通し飛脚という主人公の設定と地方における幕末の情景、加えてシミタツのテンポのいい文章とが高次元で昇華しているとでも言うか。 以前に読んでいた冒険小説と比べても、一つ一つの文がさらに磨かれ、ストーリーの細部にいたるまで目配りし、読みやすさが増している。小説家による職人芸を見せられた感じ。 続編もさっそく読まねば。 ところで、今日25日は水族館劇場の博多公演「NADJA 夜と骰子とドグラマグラ」の初日。 公式サイトのニュースを見ると、会場のテント小屋はすでに完成しているようだ(あたりまえだけど)。http://suizokukangekijou.com/news/ 昨年秋に行われた公演『公然たる敵』からつづいてきた芝居が、はたしてどんな変化を遂げて蜃気楼劇場「海の砦」で展開されるのか? いまから楽しみ。 先週の17日(木)、古本を委託販売している鎌倉・ヒグラシ文庫の棚に、K(かんから)が追加補充&精算をしてきた。
GWがあったりしたものの、このところの状況と変わらずに、そこそこのペースで売れている様子。 売れた本のスリップを見ていると、これまでもそうなのだけど、ちょっとひとクセある本が目につく。これは店の個性といっていいのか、それとも、ひとクセある本を好むお客さんが買っていく割合が多いためなのか?? まあ新刊ではないわけだし、現在流通している本とは異なった趣向や内容の本がさまざまに(ときにはとっても安く)買えるのが、古本の面白さのひとつだろうと思う。 なので、こちらも本を仕入れる際にはそんなつもりで探している。これは! と思って仕入れた本が、棚に並べたそばから売れていくのを見ると、「そう! その本、気になりますよね?」てな感じで、あたかも買ってくれた人との会話がかみあったようで、ちょっぴりうれしくなる。 そういえば、鎌倉でも古本イベントが開催されます。 「ブックカーニバル in カマクラ」 日時:2012年6月10日(日)10時から16時 場所:鎌倉・由比ガ浜公会堂(鎌倉市由比ガ浜2−7−21) 主催:ブックカーニバル実行委員会 詳細は http://bookcarnival.jimdo.com/ で確認を。 メイン企画の「一箱古本市」は、すでに出店者募集は締め切られてキャンセル待ちとのこと。 このブックカーニバルには古本Tも出店予定。当日の詳しい内容ついては、この日記でも追々お知らせしていきます。 いい季節でもありますので、6月10日(日)はぜひお誘いあわせて鎌倉・ブックカーニバルへ。 『文学界』2012年5月号をぱらぱら見ていて、山口文憲の長期連載「ニッポンの名文」第百一回(!)が目にとまる。
朝日新聞の「天声人語」。いまさら説明の必要はないだろうけど、この「天声人語」、山口氏によると、「この国には「文章修行のために私は天声人語を毎日書き写しています」という困った人が昔からけっこういる」のだそうだ。『天声人語書き写しノート』いう本まで出ていて、これが60万部も売れまくっているとか。 しかし、天声人語の書き写しはどうして"困る"のか、天声人語の何がマズイのか。山口氏によると、こういうことだそうだ。 ①世界や人間といった大テーマを、オレ様も語っていいんだとうぬぼれるようになる。 ②「私」という主語をはぶいた無責任な文章を書くようになる。 ③エラい人(時の人)のことばや逸話に乗っかって、自分を大きくみせようとするようになる。 ④すぐに歳時記を持ち出すようなエセ文人趣味におちいる。 思わず笑ってしまった。 こういう御仁、親戚のオジサンなどを見わたすと、一人や二人はいそうである。とはいえ、ふり返ってみればこんなことを書いている自分自身も、すでにして十分、オヤジである。何はともあれ、人様のことより、まずは自分が、こういったたぐいの文章を書かないよう気をつけたいものである。(天声人語風?)
あと2週間とせまった水族館劇場の博多公演「NADJA 夜と骰子とドグラマグラ」。
(5月25日(金)初日) 現地では準備が着々と進んでいるようで、先日は公演に先立っていつものようにDMが届いていた。公演チラシの新バージョン(すでに公式サイトには載っているもの)、そしていつものように劇団通信「fishbone」。今回はなんと、全ページがカラー印刷! 例によって巻頭には桃山さんによる力のこもった文章、つづいて、昨年秋に古書ほうろうでの『公然たる敵ーロストノスタルジア』最終公演に先だって行われた坐談の記録が掲載。司会の梅山さん、津田さん、近藤さん、中原さんによるやりとりが丁寧に再現され、読んでいると会場にいた記憶が呼びおこされてくる感じ。 それと、最終ページは千代次さんの文章。 これまで、千代次さんが「fishbone」に書いていた記憶はほとんどないけど、「3.11」震災とその後の出来事を受けて書かれた今回の文章、ごく短いけれども、千代次さんの人柄が行間からじみ出てくるようで、印象に残る。 劇団の近況などは以下を。 水族館劇場公式サイト ニュース http://suizokukangekijou.com/news/ ここ一年ほど『新潮』に連載されている佐々木敦「批評的時空間」。2012年4月号では「時間と空間について」というタイトルで、昨年秋に池袋西武で行われた維新派の舞台について書かれている箇所があったので、以下にメモ。
ほー、なるほど。さすが批評家、目のつけどころが俯瞰的だ。 ちなみに、ワタクシが書いた舞台の感想はこちらに。 「ほとんど空っぽだった」という指摘は、観劇した身としてうなずけるところもあるけれど、それが「八〇年代の文化と芸術を支えた西武百貨店を舞台として行われた」ことと関連づけ、「或る種の底意」というまでには思い至らなかったな。 そうすると、今年7月に神戸で行われる維新派の新作公演『夕顔のはなしろきゆふぐれ』が、前作の「ほとんど空っぽ」「或る種の底意」をふまえてどういう展開をするのか、新作特設サイトにあるCM動画を見ていると、いろいろと妄想がふくらんでくる。 さて、と。 維新派 新作特設サイト http://www.ishinha.com/SP/2012/ 5月3日(木・祝)の一箱古本市、無事に終了いたしました。
おおよそ予想されていたとはいえ、朝からザンザン降りの雨。そんな天気のなか、本をお買い上げいただいた方々はもちろん、各会場へお越しくださった皆さまにはほんとうに感謝です。 ありがとうございました。 またナンダロウさんをはじめ、不忍ブックストリートの実行委員や助っ人の方々、また会場となった古書ほうろうさんにはたいへんお世話になりました。今年は雨のため店内での販売となり、おそらくいつも以上にいろいろ大変だったのではないでしょうか。 あらためて感謝申し上げます。 「無事に終了」とは書いたものの、やっぱり雨だと一箱古本市に参加する醍醐味が薄れてしまうのも確か。とりわけ、会場の関係で集中レジ方式になり、お客さんとのやりとりが十分にできなかったことは残念。(ただ、お客さんとのやりとりに関しては、箱の位置にもよるのかもしれない) やはり一箱は、青空の下で、だな。 そんなこんなで、古本Tとしては、今回は売上げもいまひとつパッとしなかった。 でも打ち上げに出てみれば、雨にも関わらず全体の成績は例年並みかそれ以上だったとか。しかも上位の方は信じられないくらいに売れている。いやまぁ、一箱古本市の集客力のすごさには、あらためて驚かされた。 いろいろあった今年の一箱古本市で、いちばんビックリしたのは、打ち上げでひとり出版社の夏葉社さんから賞をいただけたこと。 なんでも、「一箱全部の本をもらえるとしたら、どの箱がいいか」という基準で古本Tの箱を選んだとのこと。あまり売れなかった今回の一箱古本市だったけど、自分たちが決めたテーマで揃えた一箱分の本の全体が、出版社を興したようないわば"プロの人"の目にとまったことは、ウレシイことでした。
今回の一箱古本市のテーマは、「水族館劇場の博多公演を"勝手に"応援する一箱」。
今年は水族館劇場の本公演が博多で開催。 ということで、光源寺で本公演が行われるいつものような感じにはならないのですが、東京でも水族館劇場の公演を少しでも盛り上げようと、古本Tが"勝手に"考える「水族館劇場的なるもの」を一箱につめて出品します。 例によっていつもの(?)ように、出品予定の本の一部を、以下、表紙とともにまとめてご紹介します。 一箱の一日目の陽気はどこへ行ったのかと思うほどに、当日の天気が心配ではありますけど、 一箱古本市二日目、ぜひともお誘い合わせのうえご来場ください。 5月3日、古書ほうろうでお待ちしています。 <出品予定の本 その1> ![]() 『写真万葉録・筑豊1 人間の山』上野英信・趙根在監修(葦書房) 『上野英信の肖像』岡友幸編(海鳥社) 『出ニッポン記』上野英信(潮出版社) 『筑豊流域から』加来宣辛(山脈出版) 『炭鉱(ヤマ)へゆく』安田忠郎(JSA出版) 『まっくら』森崎和江(三一書房) 『奈落の神々 炭坑労働精神史』森崎和江(大和書房) 『影の越境をめぐって』谷川雁(現代思潮社) 『戦闘への招待』谷川雁(現代思潮社) 『原点が存在する』谷川雁(現代思潮社) 『石炭史話』朝日新聞西部本社編(謙光社) 『軍艦島 海上産業都市に住む』伊藤千行、阿久井喜孝(岩波書店) 『流民の果て 三菱方城炭坑』織井青吾(大月書店) 『近代庶民生活誌12 農民・漁民・水上生活者』南博・責任編集(三一書房) 『現代詩文庫2 谷川雁詩集』(思潮社) 『恋する虜 パレスチナへの旅』ジャン・ジュネ(人文書院) 『辺境から眺める』テッサ・モーリス=鈴木(みすず書房) 『善人はなかなかいない』フラナリー・オコナー(晶文社) 『黒と白 オーブリー・ビアズリーの肖像』ブリジッド ブローフィ(求竜堂) 『これは凄い東京大学コレクション』荒俣宏、養老孟司ほか(新潮社とんぼの本) <出品予定の本 その2> ![]() 『ドグラ・マグラ』夢野久作(ハヤカワ・ポケミス) 『ドグラ・マグラ(上・下)』夢野久作(角川文庫) 『少女地獄』夢野久作(角川文庫) 『九龍城探訪』グレッグ・ジラード、イアン・ランボット(イースト・プレス) 『ふく有情』富田義弘(下関唐戸魚市場株式会社) 『九州の鉄道』倉地英夫、大谷節夫(西日本新聞社) 『全線全駅 鉄道の旅10 九州2800キロ』編集委員:宮脇俊三、原田勝正(小学館) 『まつり歳時記』永田久光(北辰堂) 『夢と郷愁を売る 夜店』三瓶恵史(現代史出版会)』 『聖地紀行』松永伍一(角川書店) 『静岡県の民謡』静岡県民俗芸能研究会(静岡新聞社) 『別冊新評「戦後日本芸能史」』(新評社) 『昭和の大学生大百科』別冊宝島611号(宝島社) 『インパクト 7』(インパクト出版会) 『闇を歩く』中野純(アスペクト) 『従軍慰安婦』千田夏光(双葉社) 『被差別部落一千年史』高橋貞樹(岩波文庫) 『明治大正史 世相篇(上・下)』柳田國男(講談社学術文庫) 『階級』井上光晴(講談社)
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