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『MUSICS』を読んだ

で、昨日の続き。

『MUSICS』大友良英(岩波書店)

大友良英、という名前を知っている人は、ジャズ、それもいわゆるフリー・ジャズに興味があったりするのかな。ワタクシの場合はそういた方面から知ったけど。
なので、フリー・ジャズと岩波書店というのがイマイチ結びつかず、「岩波から本が出るんだぁ、この人」と、ちょっと驚いた。


この本を読むと、大友さんの活動のフィールドは新宿PIT INNなどのジャズ系のライブはもとより、映画やテレビのサントラなど、かなり広範囲にわたっていることがわかる。
しかも、そうした活動を支えている下地のところというか、共通して流れている問題意識が、本書を読んでいるととても新鮮に感じられて、あらためてこの人の活動や演奏を聴いてみたい、という気にさせられた。(ライブを聴いたことがないので...)

この本で語られていることは、ふだん、CDやラジオなどで曲を聴いているときには考えもしないようなことだと思うし、知らなくても音楽は楽しめるのかもしれない(たぶん)。けれど、この本で語られている著者の試行錯誤の軌跡(?)を少しでも知ることで、ふだん聴いている音楽がまたちがって聞こえてくるのかもしれない。そんな気がした。

ちなみに、大友さんのブログは以下。
「大友良英のJAMJAM日記」
by t-mkM | 2009-01-27 23:57 | Trackback | Comments(0)


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