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小熊英二『1968』(上巻)が刊行

仲俣さんのブログ「海難記」でのエントリで知った小熊英二『1968』の上巻が、いよいよ発売になるとのこと。
新曜社の告知ページは以下。

http://www.shin-yo-sha.co.jp/mokuroku/1968.htm

このページには著者のことばも掲載されており、冒頭にはこんなことが書かれている。
http://www.shin-yo-sha.co.jp/essay/1968_chosha.htm

本書は、「1968年」に象徴される「あの時代」、全共闘運動から連合赤軍にいたる若者たちの叛乱を全体的にあつかった、初の研究書である。

 これまで、「あの時代」を語った回想記などは大量に存在したが、あの叛乱が何であったのか、なぜ起こったのか、何をその後に遺したのかを、解明した研究はなかった。その一因は、あの叛乱が当事者たちの真摯さとはアンバランスなほどに、政治運動としては未熟だったためだと思われる。そのためあの叛乱は、当事者の回想記などではやや感傷的に語られる一方、非当事者からは一過性の風俗現象のように描かれがちだった。

 そこで著者はあの叛乱を、政治運動ではなく、一種の表現行為だったとする視点から分析を試みた。すると、さまざまなことが明らかになってきた。

あれは表現行為だった、と。
そういう目でふり返るなら、前に読んだ津野海太郎『おかしな時代』の内容ともつながっていくように思える。

先日、近くであったイベントで『実録 連合赤軍』を見たこともあって、このところ、「あの時代」のことが書かれた本が気になっている。

それにしても、今回もまた(内容も重量も)重たそうな本だよなぁ。
by t-mkM | 2009-07-06 23:55 | Trackback | Comments(0)


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