一昨日の日曜日は午後から早稲田大学へ。演劇博物館で行われている水族館劇場の展示関連のイベント、さすらい姉妹特別公演「谷間の百合」が16時からあるため。
理工学部や文学部のあるキャンパスには行ったことがあるけど、大隈講堂のあるキャンパスに入るのはこれが初めて。この日、オープンキャンパスだとかで、高校生やその保護者から大学の応援団?まで出ていて、すごい人数がキャンパス内にごったがえしていた。いや、ビックリ。私学の雄ともなると、オープンキャンパスのスケールが違いますな。 公演が始まる前、演劇博物館に入って「やぶれ船で流浪する水夫たち 水族館劇場20年の航跡展」をやっと見ることができた。 水族館劇場というとワタクシの場合、なんといっても駒込大観音に来たころの公演ポスターでのインパクトが大きい。公演に向けて立ち上がっていくテント小屋も怪しげに見えたけど、当時、行きつけの銭湯(風呂無しアパートだった)で見た公演のポスター、そのおどろおどろしいビジュアルはちょっと衝撃的だった。思わず番台のおばさんに、「公演が終わったらこのポスター下さい!」とお願いしたのは言うまでもない。その後、ホントにいただいて、もちろん部屋に貼った。 もう10年近くまえのはなしだ。 展示では、そういった過去の公演のポスターはやっぱりどれも独特で、印象に残ったけど、なんと言っても目を引かれたのは、「さゆり様」と書かれた祝儀袋。寄せ場での「谷間の百合」公演で、感極まった客が一条さゆりを演じた千代次さんに手渡したのだとか。これだけでも泣けてくるエピソードだ。 この日、野外公演なので天気が心配だったけど、やはり雨が降り出し、教室に移動するかも? というくらいまで降ったものの、直前で小康状態に。急遽、劇団関係者の方々がブルーシートの上に段ボールを敷いて座れる場所を作ってくれ、前にいるお客さんはそこに座って公演がスタート。 結局、その後も雨が降ったり止んだりで、ちょっと濡れたけど、まあこれも水族館劇場ではお約束の水落としだと思えば、それも一興かと。 今回の「谷間の百合」、伝説のストリッパーである一条さゆりを、二人一役で千代次さんとアリスさんが演じてる。数年前に浅草「木馬亭」で見たときには、いまひとつピンと来なかったのだけど、今回の公演は随所で笑いもあり、よかった。とくにラスト、アリスさんが千代次さんに寄り添い、語りあうシーンが終わってから、グッとこみ上げてくるものがあったなぁ。寄せ場で受けたというのも分かる気がした。 公演後、関係者の方々といっしょに高田馬場で打ち上げ。 なんだかんだで結局3軒はしごしてしまい、ちょっと飲み過ぎの1日だった。
by t-mkM
| 2009-08-04 23:26
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