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4月2日(土)の「ふるほん日和」に出店します!

3月ももうすぐ終わり。年度末である。
いまだに余震で揺れて、福島第一原発の気がかりな状態が続き、卒業式もあちこちで中止や規模縮小したりしており、3月末だという実感がわいてこないけど、時間だけは確実に過ぎていく。今週末はもう新年度だ。

ということで、今週末に開催の「第3回 ふるほん日和」、古本Tも出店します。

 「第3回 井戸端古本マーケット ふるほん日和」

 ☆イベント開催テーマ
  【今、僕達の出来ること。ホンノチカラを信じて】

 ○日時 4/2(土)(雨天時は3日(日)に順延)
 ○会場 鳩の街通り商店街(墨田区向島/最寄り駅:東武曳舟駅)
 ○開催時間 11時〜17時
 詳細は下記の「ふるほん日和」サイトを
  http://furuhonbiyori.seesaa.net/article/186747249.html

また、今回はチャリティーブックストア【ホンノチカラ】という企画も同時開催とのこと。

 【ホンノチカラ】営業案内

 ○期間…平成23年4月1日(金)〜3日(日)
 ○時間…11時〜16時
 ○場所…東京都墨田区向島 鳩の街通り商店街 鈴木荘1階中央(墨田区向島5-50-3 )
 詳しくは下記のページを
 http://furuhonbiyori.seesaa.net/article/191678254.html

震災後、お互いにまだ不安な状況の中であるとは思いますが、桜の時期でもありますし、どうかお誘い合わせて「ふるほん日和」へご来場ください。


先日、かなり久しぶりに森博嗣の小説を読んだ。
ともすると読者を選ぶ小説なのかもしれないけれど、これはじつに、しみじみとよかった。

 『喜嶋先生の静かな世界』森博嗣(講談社)

大学、とくに理工系の研究室における日常や、大学院がどういうところなのかといった描写がかなり詳しくて、読みながら「どこでも似たようなもんなのかなぁ」と思った。研究室での生活にどっぷり浸ってくると、だんだんアパートに帰らなくなって研究室に泊まり込むようになるとか、理工系の大学院に籍を置いた人であれば、「あるある!」というような描写があちこちに出てくる。


でもこの本の読みどころは、もちろんそんなところにはない。
ミステリでもなく、かといってエッセイでも私小説でもない。まあ、自伝的小説ということになるのだろう。あえていえば、”研究”という”窓”を通して見た、人間の気高さを描くとでもいうか。そんなことを書いておきながらなんだけど、読み終わって感じたのは、これは森博嗣にとっての「ノルウェイの森」かも、ということだった。(分かりにくくてすいません)
ただ、アマゾンの内容紹介にあるような”効用”は、そんなには無いと思うけれど、どうなんだろう?
by t-mkM | 2011-03-30 00:56 | Trackback | Comments(0)


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