連休中、根津教会で行われた <不忍ブックストリートweek 2011 企画> のひとつ、
「第2回 日本ワインのお話し会」に、K(かんから)と参加した。 http://sbs.yanesen.org/hitohako/hitohak_spring/12th_hitohako2011/12th_hitohako2011week/2011a
といったリンク先のイントロにあるとおり、前半の“お話し会”では中濱さんの司会進行で、ワインの作り手である二人(小山田さん、小林さん)と"日本のワイン応援団長"ことリカーズのだやの佐藤さんが、ざっくばらんに縦横に語る、というもの。 ワイン作りに至るまでの小山田さん、小林さんの経歴をはじめ、興味ぶかい話しが多かったのだけど、印象的だったのは作り手の二人がふたりとも「できれば地元(山梨)だけでブドウ(=ワイン)を作って売って、暮らしていきたい」といったような趣旨を話していたこと。なかでも、会場からの質問に対する小山田さんの受け答えがツボだった。 「"世界へ"なんて、まったく考えてない」「できれば地元の方々だけを相手にやっていけたらと思っている。東京は置いといて」「ブドウ栽培という農業がしたい」「どちらかというと醸造にはあまり興味がない」「(醸造では)なるべく手をかけないようにしている」などなど。 通常の”ワイン講座”といった企画ではおよそありえない発言だよなぁ、なんて思いながら聞いていた。でも、自身の体験からわき出てくるかのような、とても豊かに語る話しぶりとその内容には、こちらが勝手に想像する”ワインの作り手”というイメージを愉快に壊してくれるような感じ。 また、そういった作り手の率直な思いを引き出したのは、中濱さんによる進行(絶妙かつ微妙な間合いでのツッコミと仕切り)によるところが大きいかも。 そして後半の懇親会。 ほかのweek企画などではお見かけしないような方々が多いなか、ワインをあれこれと飲ませてもらい、つぎつぎと出てくる飯田橋「メリメロ」の料理をいただく。いやぁ、百聞は一”飲”にしかず。なんと言っていいやら、まさしく前半で語られていた内容そのままに、ワインが瓶詰めされているとでもいうか。ようするに、ウマイのである。作り手のおふたりと隣り合い、話しを交わしながら飲んでいると、そのような発想だからこその味わいなのか、とも思えてくる。結局、K(かんから)のゴーサインもあって、思わず3本もワインを買ったのだった。 身(腹)もココロ(頭)も充実した一日。 不忍の実行委員でもある中濱さんはじめ、当日のスタッフの皆さまにはお世話になりました。 どうもありがとう。
by t-mkM
| 2011-05-10 01:30
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