気がつけば、すでに12月も半ば。
毎年のことだけど、年末恒例の「今年の○○○ベスト10!」といった企画モノの時期である。とくに「年末ベストもの」が華やかなのはミステリーの類。以前は国内・海外作品とも、それなりにリアルタイムで読んではいたので、この「年末ベスト」が発表されるたびに「なんでこの小説が○位!?」などとあれこれ文句も言えたのだが、このところすっかりリアルタイムでミステリーを読まなくなった。べつにジャンル的に飽きたとか、イヤになったわけじゃないんだが。 そんなこんなで本屋に寄り、週刊文春をパラパラ見てたら今年の「ミステリーベスト10」の文字が目に入る。 ランキングの詳細は週刊文春のサイトを→ http://www.bunshun.co.jp/stockfile/best2012.htm 国産ミステリーは横山秀夫『64』と宮部みゆき『ソロモンの偽証』がぶっちぎり。でも10作品中、読んでいるのは一つもない。一方の海外部門。こちらでは4位までがほぼ同じような票数を集めており、僅差。かろうじて2位のアーナルデュル・インドリダソン『湿地』を読んだのみ。 この『湿地』、たしかにランキングで上位に食い込むだけあって、面白かった。最初、アイスランドのなれない人名を読むのにちょっととまどうものの、テンポいい場面転換とたたみかけるような構成、こなれている翻訳のおかげもあって読みやすい。 日本だと「ちょっと都合が良すぎるんじゃないの?」とも思える展開なんだけど、人口が日本の約0.3%しかいないアイスランドとなると、また違ったリアルさがあるように思えてくる。 それとストーリーには関係ないんだけど、読んでいて「ふーん」と思ったのは、主人公の捜査官が、なんだかんだあっても毎晩自宅へ帰ること。欧米や日本のミステリーだと、「この主人公、いつ寝て、いつ食べてんの?」という場合が少なくないように思うので、ちょっと新鮮だった。
by t-mkM
| 2012-12-13 00:43
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