東京拘置所の「矯正展」に行ってきた

先週末の土曜日。
いい天気で、10月になったとはいえ暑いほどの日差し。ネットを徘徊していて興味をもった、東京拘置所の矯正展に行ってみた。

名称:第4回東京拘置所 矯正展
日程:2015年10月3日(土)
時間:9:30~15:00
入場:無料
最寄り駅:東武スカイツリー線「小菅駅」徒歩5分
     東京メトロ千代田線「綾瀬駅」徒歩15分
http://event-checker.blog.so-net.ne.jp/tokyo-kouchisyo

東京拘置所、というより「小菅刑務所」というほうが聞きなじんだ言い方かも。
上野から京成線に乗ってしばらく行くと、荒川の鉄橋から見えてくる近未来的というか異様(威容とも言えるか)でゴツい建物。それが東京拘置所。

この矯正展、今年で4回目だけど、人気のイベントらしくて、9時半の開場よりだいぶ前に着いたにも関わらず、すでに入場している方がけっこういて、パトカーや白バイに乗って写真撮っていたり、自衛隊の装甲車やバイクなどを撮影している人が何人もいた。テープカットのころにはもう黒山の人だかりで、幾重にもなった人垣で、AKB48のメンバーなんてまったく見えずじまい。

さまざまなイベントがあったようだけど、ちょっと面白かったのはメインステージであった、警視庁鑑識課による警察犬のデモンストレーション。「人の4000倍」という嗅覚を活用した識別能力のデモで、お客さんの首筋などをふいた布を、5つくらいの箱の中から探し当てる、というもの。たしかに、すぐに当てていた。

ただまあ、お客さんの目当ては、拘置所レシピの弁当や、各地の刑務所や少年院から出店して売られている、矯正施設で作られた品々のよう。とくに函館少年院のブースで売ってた「マル獄」シリーズの布カバンやバッグ、ブックカバーなどで、人だかりが絶えなかった。

この日、日差しがけっこう強く、ずっと日なたにいると暑いので日陰に避難すると、いやでも目の前の拘置所の建物(12階くらい)が視界に入ってくる。この矯正展では塀の中には入れるものの、この拘置所の建物自体は入ることができない。目の前にそびえるこの建物の中には、受刑者はもちろん、死刑囚も収監されているんだよなぁ。視界が効かない窓の向こうで、受刑者の方々はこの矯正展に集う人々をどう思っているんだろうか? なんてことをつらつら考えてしまう。

おそらく、拘置所の存在を一般市民にも身近に感じてもらおう、というのが矯正展の趣旨だと思う。とするならば、警察の車両展示や消防署の公開訓練や、バザーのような各刑務所からの即売展などももちろんいいのだけど、もうすこし突っ込んだイベントをやってみるのはどうだろうか。
拘置所の刑務官(というのかな)とジャーナリストとの対談とか、典型的?な受刑者の一日を再現する、(プライバシーに配慮する必要があるだろうけど)元受刑者の体験談、等々。言ってみれば、最近の大学がよくやるオープン・キャンパスならぬ、オープン・プリズン。

そんなことを、帰りがけの道すがら、「保釈金貸します」といった看板や、「差入屋こちら」という標識を見ながら思ったのであった。
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by t-mkM | 2015-10-05 01:02 | Trackback | Comments(0)
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