あの三部作の続編『ミレニアム 4』を堪能

刊行されたのはもうほとんど1年前になるけど、この週末でようやく読んだ。

『ミレニアム 4 蜘蛛の巣を払う女』(上・下)
 ダヴィッド・ラーゲルグランツ/ヘレンハルメ美穂、羽根由 訳(早川書房、2015)

いやー、面白かった。
とくに下巻に入り、1/3あたりから最後までは一気読み。おかげで寝不足。

全世界で8000万部を売ったという超ベストセラー『ミレニアム』シリーズ3部作。著者のスティーグ・ラーソンはそんな大ヒットを知ることなく亡くなってしまったのだけど、これはその大ヒットシリーズのまさかの続編。
すでに2年前だけど、ブームにだいぶ遅れて3部作をまとめて読んだら、すこぶる面白かったので、この続編のウワサを耳にして以来、気にはなっていた。
以下は拙ブログでの3部作の感想↓
続編に関しては、著者スティーグ・ラーソンによる第4作途中までの遺作があるとされているようだけど、この続編『ミレニアム 4』は、その遺作とはまったくの別物のようだ。
とはいえ、下巻の解説でも松江氏が驚きをもって絶賛されているように、登場する人物キャラクターの言動にほとんど違和感が感じられない。(まあ、2年前の記憶がアヤシいこともあるので、自信を持って断言できる!、とまでは言えないけど)

冒頭、コンピュータサイエンスの天才である教授のエピソードから始まり、主人公・ミカエルがいる雑誌「ミレニアム」の不振や経営危機、そして最近のミカエルのジャーナリストとしてみ落ち目ぶりなど、雑誌や出版不況のあれこれで幕をあける。このこと自体、まあ世界的な現象なので、よく分かるものの、「こんな(地味な)出だしでどうなるの?」と思いきや、冒頭のコンピュータサイエンスの天才に会ってみて欲しいという情報提供者が現れたあたりから、"ドラゴン・タトゥーの女"で凄腕ハッカーのもう一人の主人公リスペット・サランデルが登場。そのへんから、物語がうねって転がって、面白くなってくる…

3部作までで、リスペットと絡む重要人物でありながら、ほとんど言及がなかった人物が今回後半のメイン。というかこの人物との対決がテーマである。なんだけど、「これで終わっちゃうの?」といった感じで、ラストは消化不良気味。まあでも、この後には第5作、第6作を発表予定ということなので、仕方がないのかも。

そして、ハリウッドでの映画化も、第2作と第3作をすっとばして、次はこの第4作で映画化を、という話しだとか。こちらも期待が高まるけれど、果たしてどうなることやら。


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by t-mkM | 2016-12-06 01:04 | Trackback | Comments(0)
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