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週末は鎌倉

先週末の土曜日、古本Tの本を委託販売してもらっている、鎌倉・ヒグラシ文庫へ。
目的は精算&本の補充。なんだけど、なんだかんだで時間の過ぎるのは早く、今回は2ヶ月ぶりのヒグラシ文庫行き。
そしてこの日は「ブックカーニバル in カマクラ 2017」の当日。
公式サイトは→ https://bookcarnival.jimdo.com/

店に着いてみると、このイベントに連動する企画だとかで、ヒグラシ文庫の店内でも一箱古本市が開催中。カウンターの上はもちろん、カウンター下にまで、お客さんから持ち寄られた本が屋号とともに段ボール箱に入れられ、所狭しと置かれている。ホント、カウンターの空きスペースも無い感じ。しかたがないので、なんとか隙間をひろげ、売り上げたスリップの枚数を数え、金額を計算していく。
このところ、本の売れ行きはいまひとつといったところ。その傾向はどうやらいまだに続いているようで…。ま、でも、以前に出した本も着実に売れてはいるようなので、とりあえずは良しとするか。
在庫の冊数なども確認し、補充の本を入れていくと、棚は満タンになった。

当初の目的はこれにて終了。
この日、おなじくヒグラシ文庫で本を販売している「港の人」U氏も精算に来られていて、少し立ち話(って当たり前か)。近く「港の人」から出版予定の本について、あれこれ興味深いことをうかがう。実物を見るのがちょっと楽しみである。
それにしても港の人、精力的に本を出されてるよなぁ。

そういえば作業の途中、この4月から新しく古本担当になったタケさんより、正統レモンハイをごちそうになった。気配りの人だなぁ、タケさん。ありがとうございました!

その後は、すべてハヤカワ文庫のSF、しかも相当にマニアックな品揃えの一箱を出されていたご夫妻とタケさんとで、ひとしきりSF談義に花が咲く。小説にはじまり映画やアニメなどなど、いやまあ、よく読んでいらっしゃる(&見ていらっしゃる)こと。いろいろと参考になりました。

ここでヒグラシ文庫を後にし、御成通りを経由してブックカーニバルの古本市会場である由比ガ浜公会堂へ。しばらくぶりの由比ガ浜通りだけど、更地になって建て替えをしているところがチラホラ。それなりに景気はいいのだろうか、このところ新陳代謝の頻度が高いことをここでも実感する。

会場である公会堂2Fへ行くと、入口右脇にmondobooksさんとレインボーブックスさんが並んでいて、しばらくぶりでご挨拶。
会場を一回りして、本も購入したんだけど、途中で大船の飲食店(飲み屋中心)のことを書いているフリーペーパー「大船ヨイマチ新聞」をいただいた。そのフリペが3年分で3部(つまり1年で1部)。今年が創刊号らしく、昨年と一昨年は準備号とか。帰りの電車でよく見ると、これがなかなか面白い。店の取材など、気合いが入っていながらも、いい具合に脱力している微妙な間合いがなんとも言えない感じで、つい読んでしまう。

帰りがけ、レインボーブックスさんに挨拶すると、なぜか公会堂の出口まで階段降りながら送ってもらうことに。ぜひいつかまた、どこかの一箱古本市でご一緒しましょう!

つづいて、第2会場である「Garden & Space くるくる」にも足を伸ばす。
これまで、気になりながらも実物を見たことがなかった『はま太郎』というミニコミ誌があるんだけど、その発行元の方が出店しており、前から気になっていた横濱市民酒場のことを取材・まとめた本を購入。ヒグラシ文庫で本を委託販売していることを伝えたら、名刺までいただいた。それにしても、こんな飲んべえ御用達(といっては失礼なんだけど)のようなミニコミを作っているから、さぞかし…と思いきや、ナント意外にも、さわやかな若きお二人でした。

駅への帰りがけ、暑いし、ちょっと休憩していこうかと高崎屋本店の立ち飲みスペースへ。ギネスビールを飲んでいると、中年男女が来てビールを注文後、店の人に声をかけ、小さなフリーペーパーを店内に置いている。聞けば、「かえると散歩」という折りたたむと手のひらサイズのフリペで、鎌倉界隈でいくつかの店に置かせてもらっているのだとか。
ネットでググると、2008年12月から毎月発行とある。いや、まったく知らなかったなぁ。

鎌倉周辺が観光地ということもあるだろうけど、フリペという文化が根付いてきた、ということか。この日にブックカーニバルが開催されたこともあるだろうけど、いつもの鎌倉散策とはちょっと違った収穫、発見の一日ではあったかな。


by t-mkM | 2017-06-13 01:02 | Trackback | Comments(0)


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