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トーク・セッション@気流舎(下北沢)

一昨日、1日の土曜日は下北沢へ。
ウラゲツ☆ブログのエントリで知った、「気流舎」という古書店になる予定のお店で開催されたトークセッション『本・棚・都市』に参加してみた。

この気流舎、じつはまだオープン前で、ご自身で手掛けている内装もまだ未完成とのこと。なので、会場となったその店には材木などが脇に積み上げられていたり。しかも4坪という広さ。なんだけど、けっこうな参加者があって満員だった。

本・棚・都市を編集する、というところから話しがはじまり、現在の書籍の流通実態や新刊書店を開店する際の敷居の高さ、それに比して古書店開業のハードルは低いこと、ベータ本というアイデアなど、気流舎の方も最後に言われていたけど、ウラゲツさんの前向きな話しぶりが印象的だった。
またブックピックオーケストラの内沼さんが話された「本を本棚から解放しよう」という考え方や、「なぜ行列ができる本屋は無いのか?」という目の付けどころから話しが広がっていったり、駆け出しの古本屋としてもいろいろと興味深く、なかなかおもしろいイベントだった。

話しの最初の方でウラゲツさんは、「いまの世の中にある決まった枠組みを(出版ということを通じて?)ずらしていきたい」というようなことを言われていたけど、版元だけでなく新刊書店や古本屋、また読者や関心ある人などもいっしょになって、持続的な活動ができるといいな、と思ったりもした。

そうそう、気流舎さんのオープンも楽しみだ。
by t-mkM | 2006-07-03 00:38 | Trackback | Comments(2)
Commented by urag at 2006-07-04 00:57
t-mkMさん、こんにちは。ウラゲツ☆ブログのHです。先日はご来場ありがとうございました。私の駄弁が少しでも前向きに聞こえたとしたら、それは私自身がやっぱりこの業界の様々な「これは無理、あれも駄目」というネガティヴな流れに思い切り逆らいたいという思いを持っているからで、その思いが言葉の端々に出たからだろうと思います。Mさんが仰る通り、私も「版元だけでなく新刊書店や古本屋、また読者や関心ある人などもいっしょになって、持続的な活動ができるといいな」と思います。公開編集会議をそうしたアクティヴな場にしていけたらなあと夢想しています。
Commented by t-mkM at 2006-07-04 23:51
uragさん、トラックバックに対するコメント、ありがとうございます。「ネガティヴな流れに思い切り逆らいたい」というuragさんの思いは、聴衆のひとりとしてたしかに伝わってきました。構想されている公開編集会議も(門外漢ですが)楽しみです。


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