お昼を食べて職場にもどったら、いきなりのどしゃぶりと雷。
帰ってきたあとの雨で、助かった。 四谷書房日録で、「植草甚一/マイ・フェイヴァリット・シングス」という企画展が近代文学館で行われることを知る。 いまさら植草甚一? という気がしないでもないけれど、ふり返ってみると、植草甚一のコラムや本を断片的に読んだり見たりしつつも、その活動を網羅的にまとめて捉えるようなことはしてこなかったなぁ。 そういう意味でも、興味をさそう企画展です。 『ダーティ・ワーク』絲山秋子(集英社)を読む。 語り手となる人物が変わりながらも、物語に登場してくる人物がいろいろと関わりあっている、連作短篇集。 短編のタイトルがすべてローリング・ストーンズの曲名になっているそうなのだけど、パッと分かるのは「miss you」くらいなので、そうした方面からはいまひとつ。 けれど、出てくる人物だれもがハッピーでない点や、ドライでどこか一歩引いたような展開でありながら読ませるところは相変わらずです。ラストの締めくくり方は、これまでの絲山作品とはちょっと違う感じ。 やっぱり、現代小説の書き手の中では要注目の方です。
by t-mkM
| 2007-09-11 23:56
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