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古本屋に寄席に

たまにはサイトで扱っている本のことを。

雑誌をあつかう場合、古本として定評のある雑誌以外は、まとまっているほうが一冊単位よりも売りやすい気がしますが、どうでしょうか。
その点、昨日お買い上げいただいた『平凡パンチ』は、一冊から売れる雑誌ということになりますか。
(雑誌の説明などはサイトのページを)
この大橋歩さんによる表紙の『平凡パンチ』は、古本としてわりと人気が高いようですね。サイトにあるものは68ー69年の、いわゆる学園紛争のころに出たものですが、そういう"政治の季節"とはまた別の若者文化も、いろいろとあったことが(あたりまえですけれど)分かります。

昨日の午後は自転車で飯田橋へ。
「ブ」をひとわたり見て5冊ほど購入。ここの「ブ」は本の回転が速いように感じられるのだが、(その分?)いつ来てもなかなか拾えない。都心には数少ない「ブ」だし、わりとたくさん本があって貴重なのだけど。

まだ時間があったので、神保町まで足をのばして、田村書店の均一などをのぞくが、これといったものが見あたらず。最後は文省堂によって、昭和32年に出たバーテンダー協会の「オーソドックス・カクテル」などを買う。
ごく小さい本だけど、300ほどのカクテルの作り方が簡潔に書いてある。買ったのは5版だったけど、初版は昭和30年に出ている。バーテンダー協会も、できてからもう50年以上経っているんだ。

夜は、午後9時から始まるという新宿末広亭の深夜寄席に行くため、新宿3丁目へ。
この深夜寄席、二つ目の噺家さん4人が出演し、お代は500円。こういう寄席があるのは以前から知ってはいたのだけど、まだ末広亭には入ったことがなかったので、今回が初体験。

今回のお目当ては、前座の初期のころから知ってる神田ひまわりさんという講談師の方が出るため。このひまわりさん、5月から真打ちに昇進するので、深夜寄席に出演するのは今回が最後。いや、来てみて良かった。
終演が11時なので、お客さんは少ないのかと思いきや、なんと満席。噺のほうも、二つ目さんということもあって、ややつたない話し方が見られたりしたけど、まあそれはご愛嬌として、けっこう面白い。なかでも、春風亭鯉枝という人は、競馬ネタの新作落語で競馬ファンらしき人々の爆笑を誘っていた。

そしてトリ(?)がひまわりさん。海賊を成敗する古典のはなしと、バレンタインと忠臣蔵が絡まり合う新作の2席を続けて披露するというサービスぶり。それにしても、さすがに真打ち直前。他の3人の出演者とは、表現力がまったく違っていた。
5月からあるという、真打ち昇進の興行も期待したいですね。
by t-mkM | 2008-02-17 23:04 | Trackback | Comments(0)


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