葉山へ、ライブへ

昨日の土曜日は、相方のKにつきあって葉山へ。
Kも日記に書いてましたが、先月から「葉山芸術祭」というイベントが町全体で行われているようで、今年で14回目とか。昨日参加してきた森山神社での「青空アート市」は、同じ会場で行われるライブとともに、その芸術際の中でもトリを飾るイベントらしい。

あいにくの雨模様で、出店している店もかなり少なかったのだけど、けっこうな数のお客さんが来ていたのは、14回目という積み重ねゆえか。

お目当てだった梅津さん多田さんらの「うっちゃんた!ミーオ」のライブ、メンバーの到着が遅れるというハプニングがあったものの、途中で梅津さんと踊り出す女性がいたりして、盛り上がりました。しかも多田さんの歌やトム・コラの曲も演奏されたりして、なかなか幅広いレパートリー。
久しぶりのライブ、堪能しました。
梅津さんによるリードの音が、まだ耳に残っているような感じ。

じつは葉山へ行ったのはこれが初めて。
昨日は雨のうえにエラく寒かったので、ライブが終わって早々に帰ったのだけれど、もっと時間をかけて、あちこち歩いてみたい場所ですね。
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# by t-mkM | 2006-05-14 18:42 | Trackback | Comments(0)

世界文学としての村上春樹

遅ればせながら『文学界』5月号をパラパラと。
いくつか面白い記事があったのだけど、いちばんの収穫はロシア文学の研究者で翻訳家でもある沼野充義氏による「ロシアの村上春樹」と題したルポルタージュだった。

すでに村上春樹が日本の作家というよりも世界の作家となっているのだそうで、それは先日報道されていたカフカ賞受賞からもうかがえるかもしれない。
(なにせ、次はノーベル賞か? ってな感じの賞らしいし)

日本にいると、「世界」といっても英語圏に偏りがちだけど、いま村上春樹が「熱い」ブームになっている地域は中国や韓国で、とりわけ注目されるのはロシアなんだとか。
はじめて村上の小説がロシア語に翻訳されたのが1990年代末だというから、紹介されたのは最近だ。でも、ここ数年のうちに代表作はほとんど翻訳されて、いまやモスクワにあるたいていの書店はいうにおよばず、地方の駅の売店や道端の屋台でも村上の訳書を買えるらしい。
ここ最近のロシアでは、村上小説がえらい速度で浸透していることがうかがえる。

ルポは、最初に村上小説の翻訳者となった青年(最初に翻訳されたのは『羊をめぐる冒険』)や若い文芸批評家、三島由紀夫の翻訳を手がけた評論家で小説家、といった人々へのインタビューを中心に、最近のロシアにおける文芸批評家による記事なども引用して構成されている。

その中で、興味をひかれた部分を要約的に書き出すと、
・村上は小説において説教しない。もっと仏教的なアプローチ、つまり誰に対しても教師としてふるまわずに登場人物たちをある状況に置く、ただそれだけだ。
・「村上=アメリカ的」説に加えて、「村上=日本的<モノノアワレ>」説がある。
・ロシアでの村上人気と日本料理の流行は互いに本質的に関係しあっている(沼野氏による仮説とのこと)。
・いまのロシアは10ー15年間と比べると冷たい状況。政治への関心も低下して自分のことしか考えない、研ぎ澄まされた個人主義の時代だ。
などなど。

最後の指摘などは、いまの日本にも当てはまるようにも思えるし、そうした状況下だからこそ村上の小説が急速に受け入れられているのだろうか。などと考えると、さらに興味が増してくる。

『文学界』は6月号でも、先日行われた「世界は村上春樹をどう読むか」という国際シンポジウムを特集しているようなので、合わせて読んでみるつもり。
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# by t-mkM | 2006-05-12 18:13 | Trackback | Comments(0)

フリーロケーションな古本屋?

たまに見ているbooplogという出版情報ブログを経由して、
フリーロケーションな新刊書店(by 難儀日記)
という日記のエントリを読んだ。

この日記によれば、

でも、お客様が「指定買い」ばかりで、「どの本がどの棚にある」というデータベースがあって、端末で検索したらすぐにその場所がわかるのならば、ジャンル別や版元別に並べる必要がありません。

「フリーロケーション(フリロケ)」はこの考え方がベースになってます。

とのこと。
つまり、集中(一元)管理されてはいるけれど、本はバラバラに置かれている、といった状態をさすと思われます。

この日記では、そうしたフリロケな新刊書店というのもアリではないか、という結論なんですが、このフリロケ、古本屋ならたまに見かけますよね。

どう見てもジャンル分けされているとは思えない本たちが一緒の棚に収まっている、とか、雑多な本やら雑誌やらが床から積み上がっていて触れるだけで崩れそう、とか。それでいて、本を手にとると、ちゃんと値段がついていたりする。
フリーというよりも、むしろアナーキーと言ったほうが似合っているような状態の古本屋。

じつはワタクシ、そうした古本屋さんが嫌いではありません。
いえ、むしろその手の古本屋さんのほうにこそ、心ひかれますね。
(といっても、きちんと整理されている本屋が嫌いとかダメと言っているわけではありません、念のため)

整理されたフリーロケーションな古本屋。
いいかもしれませんね。
(もちろん、リアル店舗がないとできませんが...)
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# by t-mkM | 2006-05-10 16:20 | Trackback | Comments(0)

新聞記事

そういえば昨日、8日の産経新聞に、
「ネット古書店が神田神保町に進出 過去最高の業者数」
という記事が出ていました。
しかも、一面のトップで。

この手の記事が一面に来るなんて、産経以外のほかの全国紙をふくめても、ちょっと珍しいような気がします。

記事の中で、

 約700の古書店でつくる東京都古書籍商業協同組合は今年、加盟条件から「店舗開設」の項目をはずした。これまでは店舗か、それに類する事務所が必要で、ネット古書店の多くは加盟を断念していたという。

とあるのですが、この加盟条件の変更は知りませんでした。
今後は、ネット専業の古書店が組合に加盟するケースが増えていくのでしょうか。

古本Tもどうするのか、考えなくては?
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# by t-mkM | 2006-05-09 17:06 | Trackback | Comments(0)

竹中英太郎って、知ってます?

先日、近所の本屋で『SFマガジン』6月号を立ち読みしていたら、
書評のページで長山靖生氏が
『美は乱調にあり、生は無頼にあり—幻の画家・竹中英太郎の生涯』備仲臣道(批評社)


という本を取り上げていた。

長山氏によれば、竹中英太郎とは江戸川乱歩や横溝正史らの小説に挿絵を描いた人で、その独自の画風で知られている、とのこと。その一方、労働運動にも深く関わっていたようだ。
なかなか面白そうなので、帰ってさっそく図書館にリクエストしてみる。と、運良くすぐに借りられた。(新刊なんだけど...)

竹中英太郎は1906年、九州は福岡市の生まれ。幼少から優秀で、熊本中学に入るも学資がつづかずに退学。熊本警察署の給仕となるのだけど、そこで刑事たちが押収してくる「不穏文書」、つまりアナーキズムや社会主義に関連した印刷物をこっそり読むうちに、そうした革命運動に共鳴していく。ついには大杉栄の虐殺に報復するべく単身上京するまでに。
上京後の糊口をしのぐため、雑誌に挿絵を書き始めたのをきっかけに、著名作家の挿絵を担当して頭角を表していく。だが、自らの思想や私生活上の苦悩から、29歳で挿絵とは決別する。
そうした中、結婚して生まれた息子が、あの竹中労である。
またこのあたりは、当時の社会状況も平行して書き込まれていて、戦争という大状況に個人がどうやって関わったのか(翻弄されたのか)という点でも、興味深かった。

戦後は再婚相手の実家がある山梨に居を構え、山梨県下で労働組合の結成や地方労働委員として奔走するかたわら、後年、息子である労の著作に挿絵を描くことで画家としても「復活」する。

今年は竹中英太郎の生誕100年。
この本もそうした区切りとして出版されたようだけど、息子である労とともに、再び注目が集まると面白いかも。

参考までに、「竹中英太郎」でググってトップに出てきたサイトを。
竹中英太郎
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# by t-mkM | 2006-05-08 11:18 | Trackback | Comments(0)

さまよいつつ、読書

今日も天気がいい。
でも、読みかけて気になっている本もある。
ならば、
「外で最後まで読んでしまおう」
と考えて、都心の公園に出かける。


まずは腹ごしらえ。
最近オープンした店に入り、サンドイッチとビールを注文。
それらを食べながら、
『告白』町田康(中央公論新社)
を読み進める。

店を出て公園に行くと、何やらサッカー関連のイベントをやっている。そのイベントで設営されているテントの脇にあるベンチにすわり、読書のつづき。

河内音頭の代表的ナンバーであり、史実でもある「河内十人斬り」を題材にとり、その主犯である熊太郎の生涯を描く、というのが『告白』の内容。
昨年末に出たあちこちの「2005年回顧」モノでオススメされていたこともあったので、読んでみた。

「河内十人斬り」というのは知らないし、河内弁と関西弁の違いもよく分からないので、河内弁で交わされる会話部分を読むのは正直、ちょっとウットーシィ。だけども読みすすむにつれて、主人公である熊太郎のダメぶり、とりわけ彼の思弁(脳内ひとり会話)と実際の言動・行動とのズレぶりから、しだいに目が離せなくなる。
もちろん、ページをめくらせるのは町田康による、その独特の文体によるところも大きい。

途中、公園でのイベント関連の放送が流れてくるけれど、やがてそれも気にならなくなる。とはいえ、670ページを超える分量なので、そうそうすぐには終わらない。

風が出てきてちょっと寒くなってきたので、ふたたび店(さっきとは違う)に入り、ビールを飲みつつ、さらに読む。
熊太郎が子分?である弥五郎とともに「十人斬り」を行う後半以降は、けっこうな迫力で、そのまま一気に最後まで読了。

最後まで読んで、この「告白」というタイトルが腑に落ちる。

ちょっとくせのある文体だけど(関西の方ならとっつきにくさは少ないか?)、「小説を読む」という時間が十二分に堪能できる小説。
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# by t-mkM | 2006-05-05 00:34 | Trackback(1) | Comments(2)

一箱古本市で売れた本(一部)

いまさらナンですが、一箱古本市でお買い上げいただいた本について、少しだけ思うことなどを。

『さよならの城』 寺山修司
古本市が始まって早々と売れていきましたね。さすが寺山修司、人気があるのかなぁ、と思ったりしました。
でも確か、買っていかれた方は、若い男性だったような。

『入門BCLブック』 山田耕嗣 監修
かつて、海外の短波放送を聴くことがブームだったことがあったんです。知ってます?(BCLとは「Broadcasting Listener」の略、つまり「放送を聴く人」の意)ワタクシもその流行に乗ったひとりでして、BBCやVOA(Voice of America)をはじめ、海外からの日本語放送を夜な夜な聴いてました。クラスにも同じような友人が何人もいましたっけ。
この本は、その当時、BCLの第一人者であった山田耕嗣氏による入門書で、毎年改訂版が出ていた様子。
買ってくださった方とお話をしようと思ったのだけど、なんとなく話しかけそびれてしまい...。でも、ありがとうございました。

『現代思想 臨時増刊 総特集=1920年代の光と影』
ふれあい館で行われた店主どうしの交換会で売れた本。
なかなか密度の濃い、読みでのある本ですね。買ってくださった方が、この本をずいぶんと長い間、ぱらぱらと熱心に眺めておられたのが印象的でした。
最近の『現代思想』は、この本のように大判での臨時増刊というのをほとんど見かけないように思いますが、どうなのでしょう。

『もうひとつの旅  山下清 画文集』 式場俊三 監修
これも店主どうしの交換会で売れた本。
手に取った方が、「どうしようかなぁ」と迷っておられたので、「勉強しますよ」と声をかけて値引きしたのでした。でもちょっと、勢い余って値引きをしすぎたかな。

『吉行淳之介の本』 吉行淳之介
KKベストセラーズのハードカバー。
このところ60年代を振り返るのが流行っているようです。吉行淳之介氏の本を目にする機会が多いように感じるのも、そうしたことが影響しているのでしょうか。

『完全写真図解 初夜新婚の性生活』 松戸尚
なんともすごいタイトルですが、いまとなってはユーモラスにさえ映る「写真図解」が笑えます。(図解の写真は人形なんです)
お買い上げいただいた方に、そっと、「買う気になったわけ」を聞いてみたいです。


これ以外は、後日につづく(かもしれません)。
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# by t-mkM | 2006-05-04 22:55 | Trackback | Comments(5)

連休初日

いい天気なので、Kといっしょに不忍池へ。予想はしていたけれど、すごい人。池の上も貸しボートで混雑。
不忍池のほとりでビールを飲みつつ、いなり寿司などで腹を満たす。丸井の方面を見ると、テントが出ていて骨董市をやっているようなので、のぞきに行く。
100円で古本を出している店があり、表紙の絵(鉄人28号)に惹かれて光文社文庫の『「少年」傑作選 第2巻』を買う。

地下鉄に乗り、渋谷へ。
目当ては東急本店でやっている古本市「60's 青春の街角」。

行くまではてっきり古本市だと思っていたけど、よくよくデパートでチラシを見てみると、昔の映画グッズやマーティンのフォーク・ギターなども展示されている催し物なのであった。その中に、古本のコーナーもある、というわけ。5つほどの古書店が出していたけれど、本というよりは古い雑誌がメインか。「週間朝日」や「LIFE」、「宝石」などなど。三島由紀夫の直筆原稿も。そうそう、ウチのサイトに出している「不思議な雑誌」も出ていた。
いろいろと気になる雑誌や本があったのだけど、ちょっと敷居が高く、なかなか手が出せない。でも、見て回るだけでも面白かった。

近くのカフェで休んでいたら、もう夜もいい時間。
若い人で混み合う渋谷は、なんだか人の流れに乗れず(いつもそうなんだけど)、馴染みの店もないので、地下鉄に乗って上野へ。めざすは「アレンモク」という韓国料理屋。
生ビールでノドを潤わせつつ、鍋を食べる。ここの鍋は大きいので、二人だとこの鍋だけでもけっこうな量。これにご飯を追加しておじやにすると、もう腹いっぱいになる。で、今晩もそのとおりに。
このお店の鍋はけっこう辛いし、ニンニクもたっぷり入っているけど、(だからこそ)ウマイ。

たまにはカライものを、たらふく食べるのもいいなぁ。
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# by t-mkM | 2006-05-03 00:21 | Trackback | Comments(0)