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(通常の日記はこのエントリの下から始まります)
◆ 鎌倉「ヒグラシ文庫」での常設棚 ← 2018/5/20で古本販売は終了しました。 2011年5月末より7年間、どうもありがとうございました。 (お店は変わらず、営業中。古本T以外の本の販売も継続中) #
by t-mkM
| 2025-12-31 23:59
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昨今、ラジオでのコメンテーターでよく出演されている著者による、”初めての”社会運動論の新書とのこと。 『なぜ社会は変わるのか』富永京子(講談社現代新書、2025) 1960年代から2000年代にかけて、40年間にわたる様々な理論の変遷を事例も交えて後付けていく。ちょっと難解な(とっつきにくい)ところもあるけど、文章は平易で分かりやすい。あとがきに「同業者からの理不尽な批判」とあり、そういう文化なのだとか。 以下、その部分を写経しておく。 実は、社会運動論の新書は存在しない。『環境社会学入門』(長谷川公一、ちくま新書)や『社会を変えるには』(小熊英二、講談社現代新書)といった社会学者による隣接領域の新書はあるが、これが日本で初めての社会運動論の新書となる。 #
by t-mkM
| 2025-10-14 01:18
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とあるブログ* から啓発されて、図書館で借り出して読んでみた。
『建築の難問』内藤廣(みすず書房、2021) 「新しい凡庸さのために」というサブタイトルが付けられている。 拾い読みを続けているだけだけど、上のブログ主と同じく、”めったにない優れた書物”だと感じる。 以下、気になるところを2つほど、写経しておく。 ザハの案は批評性という意味ではおもしろかったと思います。もちろん内容として、わたしはあの案にはいまだに賛同はできません。つくり手としては、わたしはああいうつくり方はしないし、作品性が際立ちすぎるああいう異形の建築はどうかとも思っていて、そのあたりについてはずっと一貫しているつもりです。わたしはコンペでは最後まで票を入れませんでした。当選案が決まってしばらくして槇さんの疑問を呈する文章が発表されて騒動が始まりました。この間の経緯を簡単に説明しておきます。 *:「オベリスク備忘録」というブログです。 #
by t-mkM
| 2025-09-04 01:22
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前のエントリで書いた、超長編ドキュメンタリー映画『AA』を観て、もっとも強く印象に残ったのは灰野敬二だった。 『AA』を観た後、いくつか図書館へリクエストしたのだが、その一つが灰野敬二の著作。 『捧げる 灰野敬二の世界』灰野敬二(河出書房新社、2012) ほどなく届いて、読んでみた。 読むといっても、ディスコグラフィーと活動記録がとても詳細で、これだけで結構な分量。あとは佐々木敦やジム・オルークとの対談記事など。 この本のことはまた後で取り上げよう。 『AA』を観た後、いろいろと検索していたら、5月3日(土、祝)、高円寺にあるライブハウス「Show Boat」 で灰野敬二の生誕公演ライブが行われることを偶然知った。 連休中だし、これも何かの縁かと思い、メールで予約申込みして行ってみることに。 高円寺駅から細い道をしばらく歩くと、右手に地下にある「Show Boat」に着く。 そのさらに奥には、コクテイル書房、またその姉妹店である本店・本屋の実験室などがあり、ちょっと覗いてみたり。 (コクテイル書房がこの場所にあるということを、すっかり忘れていた) この日、16時開場、17時開演というアナウンスだったので、16時にはShow Boat へ行った。すでに周辺にたむろしているというか、並んでいる様子。いまひとつ不案内だったので、店の人に聞いたら、「予約のみの方はそちらに並んで」と言われ、少し離れたところに確かに「予約のみの方はこちらに並んでくれ」という掲示が出ており、すでに6、7名が並んでいる。 なんだかんだで、地下のライブハウス店内に入れたのは、開演15分前くらいか。 見ると、新宿ピットインがぎゅっと小さくなったような感じで、正面にステージがあり、パイプ椅子が40名分ほど並び、それより後ろはスタンディングのスペース。すでに椅子席は満員でその後ろにもお客がいる状態。ほぼほぼ満員だが、お客さんは100名、...まではいなかったかな。 開演17時を過ぎたあたりでメンバーが出てくる。店のサイトには「生誕公演」とあるだけだったけど、ドラムとエレキベースが加わった不失者でのライブのようだ。 それで。 まあ、半ば予想はしてもいたのだけど、ライブ冒頭から、その爆音には驚いた。 耳に、というかカラダにくる音。カラダ全体で音を浴びると言えばいいか。いやまあ、正直、(そろそろ歳も歳だし)鼓膜がマズいのでは、と不安になる感じではある。周り見てみると、似たような年頃の方で耳栓をしている人も見かけたな。 (まあ、耳栓してまで生音を聞く?、 と思わなくもないけど、生で見て聞きたい、というのは分かる) 途中、休憩を挟んで20時頃から第2部がスタート。 アンコールも含めて、終わったのは22時だったか。(そもそも、ShowBoatが22時までのようだ) 第2部の冒頭、見慣れない楽器?での演奏もあったり、アコースティックギターでの曲もあったが、もっぱら、エレキギターでの爆音の曲が続いた。 バイオグラフィーによれば灰野敬二は73歳。第2部の後半に至っても、ドラム、ベースとの間合いをとりつつ、曲のエンディングを采配していく様は、ライブ冒頭と変わらないように見える。 一方、こっちは演奏しているわけじゃないけど、5時間ほど立ったままで、第2部の頃には足が張っていて、久しぶりに足腰を酷使した感じで、いやもう疲れたのなんの… そんなことを考えていると、灰野のライヴと音楽への熱量がどこから来るのか…、と思わざるをえない。 それで、最初で言及した『捧げる 灰野敬二の世界』を改めて見てみる。 活動記録によれば、ShowBoatでの5月3日の生誕公演を毎年やってるのが分かる。それも含めて、毎年、衰えることないライブやパフォーマンスの大量の記録。なかなかスゴいことだな。 この活動を支える熱量、意思、活力、等々がどこから来るのか? この本を見ていても、ちょっとよく分からないのではあるけど。 まあ、長らくプロの音楽家としてやってきた方と比べるのもおこがましい気もするけれど、これからも注目したいと思わせる存在ではある。 #
by t-mkM
| 2025-05-20 01:44
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今年のGW、中途で平日が3日間あったので、長期の休みという感じが薄かったようにも思うが、まあそれでもGWではあり、世間は休暇という感じではあったかな。
そんな中で、特に遠出もしなかったけど、これまでにない映画とライブを体験したので書いておく。 『AA 音楽批評家:間章』 この4月26日から5月2日まで、早稲田松竹で青山真治監督の特集があり、そこで上映されていた。 この映画、全部で6章あって、トータルの上映時間は7時間半におよぶ長編ドキュメンタリー。2006年の公開当時から気になっていたけど、見るチャンスが無く、この機会を逃すともはや見られないかもと思い、足を運んだ。 今回の上映は、2章ずつ3部に分かれ、それぞれで規定の料金を払えば観られるが、3部すべてだと2500円。 ワタクシが観たのは4月27日(日)。上映は第1部が10時半から始まり、途中で20分の休憩を2回はさんで、3部が終わったのが18時40分。お客の入りは3、4割ほどだったか。 この『AA』、サブタイトルに「音楽批評家:間章」とあるものの、間章その人の映像はおろか、声すら出てこない。まあ、ちょっと特異なドキュメンタリーではある。 1978年に32歳で急逝した、音楽批評家:間章と交流のあったミュージシャンやゆかりのある音楽家や批評家のインタビューを通じて、間章という批評家がやろうとしていたこと、そして彼が活躍した1970年代という時代を振り返り、彼がもっぱら批評していたフリージャズ、プログレッシブロック、インプロビゼーションといった音楽を考察していく、というもの。 映画は、灰野敬二のアコースティックギターによるソロ演奏で幕を開ける。灰野敬二という人は以前から知っているし、長らくやっているバンド「不失者」もCDを1、2枚聞いたものの、よく分からず…。でも、この映画冒頭のソロは、ちょっと掴まれたというか、もって行かれた?気がした。 以降、灰野を含め12人のインタビュー映像が、これといった背景説明も無く、一定のテーマ性のもとで各人の該当部分を集めてひとまとまりとなり、映画として1時間強の短篇?の「章」としてまとめられ、それが6章分、7時間半つづく。 眠くなるとか尻が痛くなるのかと思いきや、そんなこともなく、この映画で初めて知ることもあったし、「へぇ」という箇所も多々あり、淡々と流れる各人のインタビュー映像を最後まで興味深く見た。 この超長編のドキュメンタリー映画をさらに深掘りするのに、何かないかと検索したら、 『間章クロニクル』リンディホップ・スタジオ編(愛育社、2006) という本が見つかり、図書館にリクエストして取り寄せた。 この本、ちょうど真ん中に間章の単行本未収録原稿が6本あって、ほかに「撮影日誌」「『AA』のための用語集」というのもあり、早稲田松竹では販売がなかった映画パンフレットの充実拡大版といった感じ。 最初のほうでこの『AA』の監督である青山真治のインタビューが載っていて、映画を観た後で読むと「ふーん」という箇所がある。2つほど引いておく。 青山 …一度文章に書いたことがあるんですけど、その頃東京にいたら死んでいたかもしれないって思うところがあるんですよ(笑)。『AA』のなかで灰野さんが「なぜ命を削るようなことをするのか」と力説する、僕も非常に好きなシーンがあるんですが、「いやあ、そうですよね」と思いつつも、もし僕が、間、バロウズ、あるいはイギー・ポップといった人たちを含めたあのカルチャーに東京で埋没していたら、たぶんそちらに側に染まりきってしまって、今頃生きてはいないかもしれないという気もします。 で、上でも取り上げられている灰野敬二のライブへ行ったことに繋げたいのだけど、長くなったので、それはまた別エントリで。 #
by t-mkM
| 2025-05-15 02:00
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