岩波書店から『ヒューマニティーズ』という、文科系の入門的なシリーズが新しく始まったけど、最初に刊行された2冊のうちの一冊を読んだ。
『ヒューマニティーズ 歴史学』佐藤卓己(岩波書店) 「メディア史」という、最近でてきた分野を専門とする著者による、一風変わった歴史学への入門書。「接眼レンズを替えて見る」や「歴史学の公共性」など、学生だけでなくフツーの人にとっても興味深いことがいろいろと書かれている。 目にとまったところを、集中的にいくつか抜き書き。
抜き書きしたのはもっぱら本書の前半からだけど、後半にも興味深い指摘がつづく。 ある大家の言葉によると、歴史とは「現在と過去との尽きることのない対話」とのこと。そういった視点から現時点で起こっているさまざまな事柄を見てみようじゃないの、という気を起こさせる、そんな入門書。
by t-mkM
| 2009-07-16 00:22
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