そうこうしているうちに今年もはや10月。残るは3ヶ月を切ったなぁ。
今日は陽気もいいし、せっかくなので早稲田の青空古本市に行った。 さて、早稲田の古本市、地下鉄の駅を出て毎年の会場である穴八幡宮境内をめざしていくと、...あらら工事中? 参道の階段周辺が覆われて入れないようになっている! ちゃんと会場情報などをチェックしてくればよかった、と思ったものの、いつものように境内で古本市は開催されていた。ただ、テントなどは無く、雨が降ると中止になるようで、例年と比べると規模が縮小されており、出ている冊数もかなり少ない。そのせいもあって、これといった収穫がなく、2冊買っただけで引き上げた。 会場側の事情とはいえ、ちょっと残念。 ちなみにK(かんから)はというと、東京古書会館で今日行われる体験古本市場へ出かけていき、こちらはなかなか面白かったとのこと。 前回のエントリでちょっとふれた津村記久子の、太宰治賞を取ったデビュー小説を読んだ。 『君は永遠にそいつらより若い』(ちくま文庫) この津村記久子に関しては、芥川賞を受賞した『ポトスライムの舟』を読んだとき、職場が軸になっている小説として新鮮な感じを覚えたことや、雑誌『SIGHT』に載ったインタビューを読んで「おもしろそうな人じゃん」と思ったことくらい。 で、先のエントリで書いた『春秋』のエッセイを読み、ちょっとまとめて彼女の小説を読んでみようかと思ったしだい。 とりあえず順番に、ということで、デビュー作である『君は永遠にそいつらより若い』を読んでみた、というわけ。 『ポトスライムの舟』と違い、就職の決まった大学生が主人公だが、バイト先での描写もわりとあって、やはり通底するものがある。ただ、こっちのデビュー作の方が、世の中の不条理に対する姿勢というか、自分の力の及ばない部分へのスタンスのようなものが、わりと前面に出ていると感じた。 前回、「高村薫と作風が対極」なんて書いたけど、それは文体や題材の違いによるところが多いかもしれず、両者の立ち位置は意外に近いところにあるのでは、とも思ったけどどうだろう。 またしても話題は変わるが、オリンピック、東京が早々に落選してホッとした。(べつにIOC総会を見てたわけではないけど) 南米で初めてのオリンピックだそうだから、まあ順当な決定というべきか。 だいたい、五輪誘致をする前に、國レベルでやることはいくらでもあるでしょうに。 五輪、五輪というけど、言ってみれば「国別対抗選手権」なわけだし、その点では夏の甲子園と大差ないような気がする。この手の「全員が一堂に会してイチバンを決めるまで争う」という事それ自体、そろそろ考え直してもいいと思うのだが。
by t-mkM
| 2009-10-04 23:15
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