先日、暑さがやわらいだこともあり、久しぶりに神保町まで足をのばして古書店をまわった。といってもいつものように、行くところは均一棚(箱)のある店ばかりだが。
まずはブンケン・ロック・サイド。 店頭の文庫本105円のワゴンを見るが、めぼしいものがない。並びの神田古書センターの入口にあるワゴンへうつり、ここで文庫本を3冊ほど。 神保町交差点をわたり、ひとまず田村書店へ。均一箱には先客が陣取っていて近づくスキマもないため、とりあえず向かいの道路側に置いてある無料箱をのぞく。見ると、『本の雑誌』のバックナンバーがまとめて出ているではないか!もっとも古いのが19号で、それから50号くらいまでのもの。時期にすると1980年から85年くらいか。あとで楽しもうと思い、まとめて10数冊をいただいた。これでもう分量的には十分なのだが、さすがにそれだけでは申し訳ない?ので、ようやく見られるようになった均一箱から2冊ほど購入。 80年というと、思い返せば中学生のころだ。その当時、たぶん『本の雑誌』のことを知らずにいて、繁華街にあった西武デパートの中にある書店ではじめて手にとった。「『本の雑誌』?、変わった名前の雑誌だな」と思ったのを覚えている。思えばこれが、リトルマガジンというものに出会った最初だったかもしれない。 話しは変わるが、当時高校に入ったら、同じクラスにミステリ・マニアで中学生のころから『ミステリ・マガジン』の愛読者だ、というヤツがいた。もちろん、こちらは『ミステリ・マガジン』なんて、存在すら知らない。中身は文字ばっかりで、表紙からもハイソな雰囲気をただよわせていた『ミステリ・マガジン』に、大人の世界を垣間見たような気がして、「遅れをとっている…」と感じたのだった。 田村書店から九段下のほうへ引き返すと、しばらく前に閉店した巌松堂のあとに澤口書店が入っていて、店頭ワゴンで200円均一セールをやっている。いや、知らなかった。やっぱり、たまには神保町に来てみるもんだと痛感。 ここでも人だかりがしていたけど、あれこれと見てまわり、結局6冊ほど買い込む。この日がたまたまなのか、これからもそうなるのか分からないが、なかなか面白そうな本がわりとたくさん出されていた。『本の雑誌』を抱えていなかったら、もう少し買ったかもしれない。要チェックの店頭均一ポイント。 そんなことを思ってネットを見ると、「つん堂」さんの日記 http://d.hatena.ne.jp/tundow/20110725/1311556663 でも似たようなことが指摘されていた。 それよりもつん堂さんの日記を見てビックリしたのは、あの塩山さんが入院・手術していたことだ。幸い手術は成功して経過もいいようなので、一安心。古本市で、またあの毒舌をきいてみたい。 <<お知らせ>> 鎌倉にこの4月オープンした立ち飲み処「ヒグラシ文庫」で、古本Tの本を置かせてもらっています。ハードカバーから新書・文庫まで200冊以上が店内にて販売中です。鎌倉に行かれる際には、ちょっと一杯も兼ねて、ぜひお立ち寄り下さい。 <ヒグラシ文庫> 鎌倉市小町2-11-11 大谷ビル2F 16:00~23:30(原則 年中無休) JR鎌倉駅より徒歩4分 http://www.facebook.com/higurashibunko
by t-mkM
| 2011-08-04 01:27
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Comments(2)
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つん堂
at 2011-08-29 17:53
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つん堂です。土曜日は楽しい飲み会、ありがとうございました。
トラックバックされているのに気づきませんでした。すみません。 タテキンの無料廃棄箱で本の雑誌ですかあ。うらやましい!やはり、あそこはかなりの漁場ですね。 鎌倉のヒグラシ文庫さんにも本を置かれているのですか。どうして、そんなにあっちこっちに出店できるのでしょうか。人脈、すごすぎます。 今後とも、よろしくお願いします~
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t-mkM at 2011-09-01 07:41
つん堂さん、トラックバックというほどでもないのですが、上のエントリでちょっと引用させてもらいました。
コメント、ありがとうございました。 田村の均一をタテキンって言うとは知りませんでした。たしかにあそこは要チェックですね。ヒグラシ文庫、鎌倉で少し遠いですけど、機会がありましたら行ってみてもらえるとウレシイです。 こちらこそ、これからよろしくお願いします。
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