いま発売中の『dancyu』12月号を見たK(かんから)が、なにやら気になって調べたようで、神田・小川町にポンチ軒なるとんかつ屋ができている、と言ってきた。
なんでも(行ったことないけど)昨年末で閉店した赤坂の洋食屋・フリッツが移ってきたのだとか。静岡にも同名の店があり、そちらは小川町の店よりも本格洋食(?)らしい。『dancyu』の記事は静岡の店のことが書かれている。 べつにとんかつフリークでも何でもないのだが、このところ福田和也の対談本を読んだせいで、とんかつ熱が高まっていたこともあり、昨日、モノはついでと行ってみた。 店先に出ている黄色い看板が目印。店内はL字のカウンターにテーブルが2、3つ。土曜の昼下がりということもあってか、先客は3人ほど。カウンターに案内されたので、隅のほうに座る。平日とはランチの内容が異なるようで、カレーや海老フライにもひかれたけど、ここはオーソドックスに上ロースカツ定食を注文。テーブルにはとんかつソースのほか、ウスターソースや柚子ペッパーソースなんてのもあり、キムチは自由にとって食べられる。 ランチビール飲みながら、持参した杉浦日向子のマンガを読みつつ、しばし待つこと10分ほどか。 具だくさんの豚汁にどんぶりライス、そして金網に載せられたとんかつに山盛りのキャベツ。とんかつ以外はお代わり自由。コロモは薄目でワイルドな感じはないが、きちんとウマイ。店構えともども、端正な感じ。たまには落ち着いてとんかつを食べるのもいいもんである。 ここまで来たからには通り過ぎることもないので、食後は東京古書会館へと足をのばし(ってもすぐそばだが)、開催中の古書市「趣味の古書展」をのぞく。 このところ、自分が出るのはもちろんのこと、客として行くのも一箱古本市系のイベントが多いので、こうした正統な古書市は逆に新鮮である。女性もごくごくちらほらとはいたものの、年季の入った(と思われる)オッサンやジイサンばっかり。 都内のいろんな古書店が出品していたけど、中でも興味をひかれたのは月の輪書林さん。『思想の科学』や文芸雑誌の古いバックナンバーなどのほか、段ボール箱に入った資料なども出ている。見ると、民俗関係の作家か研究者といった人が執筆のために集めた資料のようで、詳細はよく分からないけど古い地域の写真などがコメント付きできちんと整理されている。ファイルの背に書かれているのは本のタイトルか? 気になりつつも、ちょっと手を出すのはなぁ…、と迷った末に、富士正晴編著『酒の詩集』などの購入でやめておく。 それにしても、あの資料類はいったい誰のものだったのか?
by t-mkM
| 2012-11-11 23:39
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