以前のエントリでも取りあげたけど、今週末まで滋賀県にあるMIHO MUSEUMで行われている
「土偶・コスモス展」、この展示を先週末に見てきた。 →公式サイトhttp://www.miho.or.jp/index.htm 現地でのサプライズもあったけど、それはひとまず置いといて、まずはMIHO MUSEUMのロケーション。場所は信楽の山奥で、最寄りのJR石山駅からバスで50分(しかも展示期間以外は運行されない!)、クルマでも約30分ほどかかる。今回は知り合いにレンタカーを借りてもらい、総勢5人で行った。対向車とすれ違うのも困難な山道をウネウネと行くのだが、まあ周囲は林ばかりでこれといってなんにもない。 そのうち現地につき、ゲートを越えて駐車場へ。 「そんなに人もいないだろう」という想像は軽く裏切られ、駐車場はクルマでいっぱい。同行した知人、「これ、みんな土偶見に来てるの?」と驚いていたっけ。皆さん、ホントによく知っておられる。 レストランやショップのある施設へ行き、チケット(大人1000円)を買う。ちなみにここのレストランはウマイらしく、ちょうど昼時だったせいか、えらく行列していた。 ここMIHO MUSEUMは、チケット売場と博物館本体とが離れている。どれくらい離れてるかというと、博物館本体はまったく見えず、しかもトンネルを通って行くというくらいに。なんでも「桃源郷へ行くイメージ」で設計されたのだとか。そのためか、送迎の電気自動車がチケット売場のある施設と博物館入口とを始終往復している。まあでも、歩いて10分くらいか。 で、その「土偶・コスモス」展。 まずは入口にある土偶を模した岡本太郎の作品に目を奪われる。というか、おもわず顔がほころぶ。 年代順に、また地域ごとに区分けされた展示は、総勢300点超。最後には著名人が所有している(た)土偶や、この展示ポスターを書いた星野之宣の原画まで。これまでで最大規模の土偶展というだけあって、かなり見応えのある展示だった。とくに、我々が観に行った日から国宝土偶4体がそろっていたのはラッキー。壊れることなく完全形で出土したのはもちろんのこと、その表情の豊かさや存在感といったものは、さすがに国宝4点は頭抜けている印象を受けた。 また、多くの土偶が左右対称から微妙にずれて作られているのに気づく。土偶ばかりでなく、火炎土器の装飾の数も奇数(デッパリ部分の数が3・5・7)だったり。解説では今にもつづく日本文化とも絡めて説明されていたようだけど、はたして…。 もう一回りしようかと思ったが、ここMIHO MUSEUMの建築や他の常設展も気になるので、そちらへと移動する。つらつらと常設展をながめ、展示のしかたなども興味深く観ていると、なにやらK(かんから)が近寄ってきて、「ちょっと、ちょっと!」と激しく手招きする。 何? と思って行ってみれば、ナント、羽鳥書店の社長さんがもう一人の編集の方といるではないの! いやぁこんな遠方でお会いするとは土偶、いや奇遇。 なんでも、今日から国宝4体がそろうというので、せっかくだからと来てみたのだとか。それにしても、なんという偶然。土偶展の感想など、ひとしきり皆さんで立ち話。 今回の土偶展の公式図録まで出版したのだから、当然かもしれないが、羽鳥社長は土偶にかなりの関心をお持ちとお見受けした。ワタクシ、土偶展を観た今となっては、それもよーく分かります。博物館の建物もふくめて、もう一度行ってもいいかも、と思わせるくらいだし。また、「土偶」に「コスモス」というコトバを並べた展示タイトルのセンスにも共感する。 つづけて京都行きのことも書こうかと思ったが、長くなるのでまた次回に。
by t-mkM
| 2012-12-06 01:17
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