ネットを通じ、各地で展示会が行われていたのを知ってはいたけど、このたび東京で開催されるというので、昨日行ってみた。
「死刑囚絵画展2005年〜2014年:大道寺幸子基金の10年」 会場:ギャラリー大和田(渋谷区文化総合センター2階) *入場無料 http://www.amnesty.or.jp/get-involved/event/2014/0914_4775.html 会場の文化総合センターは渋谷駅南口の歩道橋をわたり、桜丘の坂道を上って行った先。駅からほど近く。初めて行った。その坂道の途中、ライブハウス?のルイードでのイベントなのか、ゴシックロリータ調のコスプレできめた若い女性の集団がたむろしていて、人目を引いていたなぁ。 会場はそれなりのスペースはあるものの、ギャラリーだし、一回りするのにそう時間がかかるわけでもない。でもなぜかしら、それぞれの絵に引きつけられるものがあるように感じられて、立ち止まって見てしまう。 稚拙な作品もあるものの、展示会に出品されるだけあって、どれもそれなりにウマいし、中には玄人はだしの絵もけっこうある。とはいえ、フツーの絵画展の感じとはハッキリと明確に異なる。ちょっと思いつかないような構図だったり、モチーフをストレートに描いていたり、なかには写経そのままとか、画風(というのかなぁ)はじつにさまざま。 「死刑囚絵画展」なんていうと、「えっ? 死刑囚? 絵?」と、そのギャップに意外な感じがするけど、思えば、一般の受刑者よりもさらに外界との交流を閉ざされて毎日を送るわけだから、絵にしろ何にしろ、自己表現の欲求が出てくるのもそれはそれで自然なのかもしれない。 裁判員制度がはじまって久しいけど、フツーの市民でも裁く側として司法に関わらざるをえなくなった今、この絵画展をきっかけに死刑という制度を考えてみるのもいいのでは。 会期は明日、23日(火、祝)まで。
by t-mkM
| 2014-09-22 01:08
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