しばらくぶりのエントリです。
先週のお盆休みに加え、今週前半にもつづけて夏休みを取り、いつになくまとまった夏休みとなった今年。 その夏休みの2/3ほどを使い、気になっていた伊豆にある某施設へ行ってきた。この施設(とは言っても、べつにアヤシいところでもないのだが)、話しはじめると長いのでまた別の機会にゆずることにする。 とりあえず、その施設にあった本のうち、滞在中にパラパラと読んだものをザッとメモしておくことに。 『玄米先生の弁当箱』1~5巻 魚戸まこと・脚本:北原雅紀(小学館ビックコミックス) まとまってマンガを読んだのは久しぶりだが、滞在した施設の運営内容とも関わって、なかなか興味深く読んだ。 ”結城玄米”という冗談のような名前をもつ大学講師が主人公の、言ってみればうんちく系の食育マンガといったところか。とはいえ、取材や調査は丁寧なようで(そもそも脚本の人がいるわけだし)、食べること全般から農業、さらには農政におよぶまで、いろんな論点が肩肘張らずやわらかに描かれている。第1巻にあった、タマネギの皮から出汁がとれるなんてことは初めて知った。 すでに10巻で完結しているようだが、後半も読んでみたい。 『イキガミ』1~3巻 間瀬元朗(小学館ヤングサンデーコミックス) こちらも10巻ですでに完結。 連載当時、けっこう話題になっていたことは記憶にある(たしか映画にもなった)ものの、キワモノっぽい気がして敬遠していた。似たような印象は広くあるようで、たとえばアマゾンのレビューを見てみると、意外にも評価はバラついていて、総じて低いか。まあ、 <国民に生命の価値を再認識させることを目的として制定された法律「国家繁栄維持法」。この法律の名のもと、1000人に1人の確率で国民に注入される特殊カプセルは、対象者が18~24歳の期間に破裂し、その者の命を奪う。そして、そんな「死」の24時間前に対象者のもとへと届く死亡予告証こそが、通称 “逝き紙(イキガミ)”と呼ばれる一枚のカードである。>(アマゾンの内容紹介より) という設定がそもそも無理筋ではあるけれど、ある種の「思考実験」のもとで繰り広げられる人間模様、として読むならば、それなりに面白かった。それにしても、”魂揺さぶる究極極限ドラマ”と自らが言ってしまうのはいかがなものか。 うっすら、のっぺりとした全体主義へのアンチテーゼ、といったワクに収まらないような展開がありそうなだけに、ちょっと違和感が残った。(ならば、残りの巻を読めばいいわけだが) 『99.9%は仮説』竹内薫(光文社新書、2006) もう10年ちかく前の本で、いまさら感はあるんだけど。 ショッキングかつキャッチーなタイトルでもあり、おそらくこのタイトルがすべてを語っているようにも思えて手が伸びなかったのだが、まあ半分はその見立ての通り。でも残り半分は、生活というか人生一般へのスタンスとして参考になる。 (評判になったがゆえに?)ネット上では賛否両論あるようだけれども、本書の太字で書かれているところをつまみ食い的に読んでいるだけでも、それなりに得るところのある本だ。
by t-mkM
| 2015-08-21 01:17
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