あっというまに一週間。
先週末はといえば、重い本を担ぎながら鎌倉へ行き、ヒグラシ文庫での清算と本の追加をしたのであった。空いていた本棚は、これでいっぱいに。 (鎌倉へお越しの際は、ぜひヒグラシ文庫へ!) ネットをつらつら見ていて、目にとまった記事があった。 「日経ビジネスオンライン」 小田嶋隆の「ア・ピース・オブ・警句」 あっぱれ、菊池桃子 http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/opinion/15/174784/110500018/ →全文読むには登録が必要だけど、無料です。 そう、あの「一億総活躍社会」というスローガン実現に向け、国民会議の民間委員に抜擢された菊池桃子さんのことである。 内容は、彼女が発言したという「ソーシャル・インクルージョン」(社会的包摂)をめぐってあれこれと考察がされていくのだが、詳細は全文を読んでいただくとして、ここでは少し違った角度から取り上げてみる。 このコラムの最後の方で、小田嶋氏がこう書いている。
ここで、話しはいきなり変わるのだが、過日、こんな本を読んでいたら思いのほかひき込まれ、一日で読んだ。 『私の1960年代』山本義隆(金曜日、2015) 著者は元東大全共闘代表。全共闘運動が収束した後、ほぼ沈黙していたようなので、ワタクシの世代以下には知らない人も多いと思われる。ワタクシもほとんど知らないし。 1960年の安保闘争からはじまり、ベトナム反戦運動から安田講堂攻防戦、そして日本における学問と科学技術の歩みをふりかえりながら、自身が関わった闘争との関連へと踏み込んでいく、いわば著者版「闘争の総括書」であろう。 前回のエントリで『狙撃手、前へ』を取りあげた際、”過去を水に流さず、真実を知ろうとすることが知性を担保する”というようなことを書いたけど、まさにそれを地でいく書である。 で、上で紹介した小田嶋氏のコラムを読んでいて、なぜだが『私の1960年代』が頭をよぎったのである。と言っても、とくに結論めいたことがあるわけではない。「ここまで引っ張っておいて、なんだよ」と言われそうだけど、無いものは無い。 だけど、他人への寛容さというものは、運動だとか闘争、つまり社会への異議申し立てや、その盛り上がり(または盛り下がり)ぐあいと、どこかしら関係があるように感じる。 というところで時間切れ。
by t-mkM
| 2015-11-06 08:38
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