知ったきっかけが何だったのか、いまとなってはまったくもって覚えていないのだけど、たしか以前にネットを彷徨っていて目にし、気になって地元の図書館にリクエストし、ようやく届いたのかこの本。
『ウルトラライトハイキング』土屋智哉(山と渓谷社、2011) 副題には「Hike light, Go simple」ともある。 以下は例によってアマゾンの内容紹介。 本邦初のウルトラライトハイキング解説本。最初の1/3くらいで、"ウルトラライトハイキング"なるものの歴史や背景となる思想、その原則や日本でのスタイルなどが語られ、その後2/3で実際のトレイルで使うバッグパックや寝袋、テントやウェア、持ち運ぶ飲食物などについて、どういう事柄を優先し、何を選ぶのかが解説されていく、といった内容。 もう昔のことだけど、ハイキング程度の山登りならやったことがあって、その時には知人の勧めもあり、わりとガッチリしたハイカットの靴やザックを買った覚えがある。いまはずいぶんと洗練されて軽量かつスマートになっている登山用品だけど、それにはこんな背景もあったんだなと、遅ればせながらよく分かった。 全体として、ウルトラライトハイキングのマニュアルというよりも、その哲学や原則的な考え方、ルールを徹底して説く、という感じなので、これを読んだら即実践! というにはちょっと心許ないかも。 ただ、環境に対してローインパクトであること、「軽さ」の向こうにあるシンプルでスマートなこと、というその哲学は、なにもハイカーだけでなく、フツーの生活全般にも十分に応用可能ではないかと思う。たとえば、タオルじゃなくてなぜバンダナなのか、なんていう視点で暮らしの道具類を見つめ直してみるのも、目ウロコだったりするかもしれないし。 ちなみに、スペア衣類に何を優先するのか? という項目で、(吸水性速乾シャツを着ているという前提だけども)カットソーやパンツよりもソックスを優先する、というくだりには興味を覚えた。 なお、パッと見るとアメリカ原書からの翻訳本か? と勘違いするかのような装幀(と文面)だけど、まぎれもない国産なので、その点はご注意を。
by t-mkM
| 2016-12-09 00:55
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