『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』を観た

先の日曜日、都心に新しくオープンした商業施設、東京ミッドタウン日比谷に入っているTOHOシネマで観てきた。
以下は「Movie Walker」に載っているあらすじ。

1971年。ベトナム戦争が泥沼化、アメリカ国民の間には疑問や反戦の気運が高まっていた。そんななか、アメリカ国防総省がベトナム戦争に関する経過や分析を記録したトップシークレットである文書、通称“ペンタゴン・ペーパーズ”の存在をNYタイムズがスクープ。しかし、その後の記事は政府の圧力で差し止められてしまう。アメリカ初の女性新聞発行人として足固めをしようとしていたワシントン・ポストのキャサリン・グラハム(メリル・ストリープ)は、同紙の編集主幹ベン・ブラッドリー(トム・ハンクス)らとともに、真実を明らかにすべく奔走。ライバル紙であるNYタイムズと時に争いながらも連携、団結していくが、政府からの圧力はますます強くなり……。
https://movie.walkerplus.com/mv64145/

ミッドタウン日比谷ではおそらく一番大きな劇場と思われるスクリーン1にて鑑賞。
このTOHOシネマ、"プレミアム何たら"というのをやたら連発して宣伝しているんだけど、階段状の劇場はかなり広く、天井も高く、画面もデカくて、ほぼ一番後方の席で観たものの、画面が小さいと感じることもなかった。今どき、新しくできる映画館ほど、居心地(観心地か)がいいなぁ。

スピルバーグ監督、主演がメリル・ストリープにトム・ハンクス、でもってテーマがベトナム戦争絡み、となるとアカデミー賞最有力かと思いきや、今回はいくつもの各賞でノミネートされたものの、受賞には至らなかったようである。

で、本作。
なんでも9ヶ月くらいで制作されたようだけど、これだけの陣容を揃え、エンタメとして見応えのある作品を突貫で作ってしまえる、ハリウッドの底力というのはスゴいの一言。
予告編を見ていると、そう面白そうには感じられなかったのだけど、そんなことはまったくの杞憂。
主演の二人の演技はもちろんのこと、導入部分のベトナムにおける戦闘シーンから70年代はじめの新聞社の(ネットも携帯電話もなく、紫煙がただよう)内部のリアルさ、ワシントン・ポストの編集部の一癖ある面々、最後に出てくる輪転機のこれでもか! というリアルな再現などなど、画面の隅々にまで計算が行き届き、ラストの盛り上がりには胸にせまるものがある。

編集主幹のベンが言う「報道を守るのは、報道だけだ(趣旨)」など、本作のあちこちで言われるセリフからも、スピルバーグのメッセージはストレートで明確だ。それほど明快な主張を、役者の演技と細部まで配慮された演出や画面構成、そして脚本によりエンタメとして見せるのには、ただただ感服。強烈に皮肉の効いたラストの場面ともあいまって、強く印象に残った。

アクションシーンこそないけれど、大画面の劇場に身を委ねて観るべき映画、だな。


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by t-mkM | 2018-04-12 01:05 | Trackback | Comments(0)
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