先週末の土曜日(25日)、桟敷童子の新作舞台『骨ノ憂鬱』を観てきた。
劇団からのDMで予約したけど、サイトを見るとすでに全公演売り切れなので、早めに予約しておいてよかった。 『骨ノ憂鬱』作:サジキドウジ 演出:東憲司 公演期間:2019年5月21日〜6月2日 会場:すみだパークスタジオ倉 指定席:3800円 一般前売:3500円 劇団のサイト→ https://www.sajikidouji.com/blank-1 受付でもらったパンフに、「今回、書いていて憂鬱だったので、とことん憂鬱になってやれと思った」という趣旨のことを、東憲司自身が書いていたけど、今回の舞台、この劇団にしては珍しく、ダークというか救いのない物語である。 いやぁ、もう、ホントに救いはない。 ただいま公演中の舞台でもあるし、詳しくは語らないけれど、なにせ冒頭からして、妻を殺した夫の独白で幕を開けるんである。 前回見た『翼の卵』のようなカタルシスは一切ないし、わずかな希望といったものも見えてはこない。一方で、舞台が進むに連れて、客席からはすすり泣きが聞こえてくるし、狂い出したら止まらない歯車のごとく、「ここまでやるか」というシーンが連続し、この辺の展開にはちょっと息を呑む感じ。 また、客演で夫婦役を演じた、夫である原田大二郎の存在感と、斉藤とも子の決して笑わない凛とした妻の言動が、なかなか強烈。 ラストでは舞台を目いっぱい使い、崩壊(破局というか)のさまを鮮烈に見せてくれた。物語に終始出てくる真っ赤なトマトが、とても印象に残った。
by t-mkM
| 2019-05-27 01:09
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