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『WIRED vol. 37』を買った

たまには新しい、販売中の雑誌から。

近所の新刊書店をウロウロしていて、小さいな判型で、表紙から天・地・小口まですべて青色ベースの雑誌が積み上がっていて、ちょっと目に止まった。見ると、ワイアードの最新号である。

『WIRED 2020 vol. 37』 BRAVE NEW WORLD
(発行:コンデナスト・ジャパン)980円 2020.07.01 発行

以下はwired.jp のサイトにあるCONTENTSから。

『WIRED』日本版VOL.37は、フィクションがもつ大胆かつ精緻な想像力から未来を構想する「Sci-Fiプロトタイピング」を総力特集。誰も予想できない未来へと現実が分岐したいま、ありきたりな将来分析にもはや価値はない。SF的想像力こそが、FUTURES LITERACY(未来のリテラシー)の必須条件となったのだ。
https://wired.jp/magazine/vol_37/


メインは、藤井太洋、柞刈湯葉、樋口恭介、津久井五月、吾奏伸、石川善樹といった作家たちによるSFの短編。ほぼ、読んだことのない作家ばかりではある。

周囲を見ると、面出しして置かれている雑誌(ムック本といったほうがいいのか)には、この『WIRED』もそうだけど、新型コロナの感染拡大を受けて、現状をどう見るか、アフターコロナやポストコロナといった感じで編集されているものがけっこうある。「この先、まだどうなるのか分からないのに、チト早いのでは?」と思わないでもないけど、出版とはまあそういうものなんだろう。
で、コロナのこととは一歩引いた感じで編まれている、この『WIRED』を買ってみた。

まだすべてに目を通したわけではないけれど、掲載の短編小説が、どれもなかなか面白い。
いつだったかどこかで、“SFとは世界観を語るジャンル”という文句を見たことがあって、記憶に残っているんだけど、まさにそんな感じ。とはいっても短編だし、限られたページ数なので、それほど風呂敷広げているわけじゃないけど、次の世界、次の世代といったようなバックグラウンドが随所で感じられる。

それにしても、かつてのSF映画や小説の中で描かれていたディストピア的な世界、その世界と似たような状況が、ホントに現実に起こることになるとはなぁ。

長生きするもんだとは思うものの、この先、どうなっていくことやら。



by t-mkM | 2020-07-10 01:50 | Trackback | Comments(0)


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