読みました。 いま話題の『ダ・ヴィンチ・コード』ダン・ブラウン(角川文庫)。 先日、相方のKが、何を思ったのか急に文庫本の『ダ・ヴィンチ・コード』を買いこんで読んでいる。せっかくなので、Kが読み終わった「お下がり」を順次、文庫本で読んできたというわけ。 映画の公開を目前に控えているせいか、テレビやラジオでは関連(便乗)した番組が目立つ。森美術館では、そのものズバリの「ダ・ヴィンチ・コード展」をやっているし。 思えば、そんな「今が旬」の本を読むなんて久しぶりか。 これまで、たいていの場合は、盛り上がった時期をはるかに過ぎた後になって、映画や本を見たり読んだりしてきたような気がするなぁ。 で、『ダ・ヴィンチ・コード』はどうだったのか? 面白かった。いやホントに。 巷で盛り上がるのも分かる気がする。 小説は文庫本にして3冊、800ページ余りの長丁場なのだが、テンポのいい場面転換ともあいまって、ページをめくるスピードは最後まで落ちない。 解説の荒俣宏によれば、キリスト教の聖杯伝説をめぐる最近の研究成果をガーっと取り入れて、しかもミステリー仕立てにした読ませる小説、ということらしい。 ただ、こちらの持っているキリスト教やヨーロッパの歴史についての知識が乏しく、しかも体系立ってアタマに入っていないせいなのか、登場人物たちが「なぜそこまで謎解きにこだわるのか」が、いまひとつ腑に落ちない感じ。 とりわけ後半にいたって、そういう印象を持った。 ま、でも、これを機にキリスト教の歴史を表からも裏からもベンキョウしてみるのも、おもしろいかも。 ちなみに、バチカン枢機卿は映画の公開を心配されているようです。
by t-mkM
| 2006-05-17 18:39
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