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滝山コミューン一九七四

遅ればせながら、文芸雑誌『群像』の12月号(発売からひと月遅れ...)をパラパラと。


松浦弥太郎氏の連載、「僕の古書修業」が最終回。
松浦氏の連載もいつも目を通しているものなのだけど、もっとも興味を引かれたのは、先月号につづいて原武史「滝山コミューン一九七四」の連載第2回目。

東久留米にある滝山団地に住む児童が中心だった第七小学校を舞台とした評論(?)である。
舞台はいよいよ1974年。このとき著者は6年生。
このころ、春闘の時期になると交通機関はストライキをよくやっていた。当時、テレビを見ていると交通機関の遅れなどがニュースで流れていたのを記憶している。(このところ、滅多にストライキなんてないな)
この連載でも、当時の日教組が指揮するストライキのために、一時間目で授業が終わりになることが書かれていたりする。

そうした当時の状況や、日教組の教育実践と実際の学校運営との比較などにも興味をそそられたのだけど、今回の連載で「そうだったのか」と思ったのは、「鬼のパンツ」という集団あそびの話。
なんの歌かと言うと、イタリアの登山鉄道が開業したときの歌「フニクリ・フニクラ」の替え歌だそうで、こういう歌詞である。

ーー鬼のパンツはいいパンツ、強いぞ強いぞ、トラの毛皮でできている、強いぞ強いぞ、五年はいてもやぶれない、強いぞ強いぞ、十年はいてもやぶれない、強いぞ強いぞ、はこうはこう鬼のパンツ、はこうはこう鬼のパンツ、あなたもわたしもあなたもわたしも、みんなではこう鬼のパンツ、オー。

なんでこの歌が気になったかと言うと、Kが、この歌のはじめにある「鬼のパンツはいいパンツ、強いぞ強いぞ」という歌詞をたまに歌うからなのだ。
でも、ワタクシはこの歌を全く知らない。Kに訪ねても、どこで教わったのか覚えていない、という。でも、この原氏による連載を読むと、当時の小学校で行われていた行事となんらかの関係がありそうなのは明らかだろう。

「鬼のパンツ」という歌、知ってます?
by t-mkM | 2006-12-09 22:44 | Trackback(1) | Comments(0)
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