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欧米の新聞事情から

女性誌の創刊へのエントリで始まった、波平さんとのコメント欄でのやりとりでは、教えられることが多いです。
ところで、海外の新聞事情に関して、こんな記事を見つけました。
「電子新聞、欧米で花開く? 各社参入相次ぐ」(iza: イザ)

産経グループによるサイトなので、この記事そのものが、産経新聞社がいち早く始めたという有料電子新聞の宣伝になっているのかもしれません。それでも、欧米における現在の新聞事情が垣間見えて、ちょっと興味深いです。
(ところで、記事ではニューヨーク・タイムズが宅配をしているような書き方なんですが、ホントなのですかね。また欧米の新聞社って、イマドキは宅配もしているものなんでしょうか?)

欧米では電子新聞(新聞のネット版?)の有料化がけっこう進んでいるようですが、さらなる普及には「電子ペーパー」の開発がカギを握るようです。
現状では、通勤電車で新聞を読むといった場合には「紙」に勝る媒体は(価格と扱いやすさから見ても)ないので、しばらくはこのままでしょう。でも、電子ペーパーの開発も進んでいるようなことを耳に(目に)するので、環境保護の観点からも、もしかしたら一気に普及することになるかもしれませんね。

今後はネット上の情報も、玉石混淆の無料なものと、整備されて信頼性のある有料なものとに、ハッキリ分かれていくのでしょうか。この流れ、考えてみると雑誌にも当てはまりそうです。
街を歩くとあちこちに置いてあるフリーペーパーと、限定された読者を対象とした写真もふんだんに使った雑誌に、
というように。
それもなんだかなぁ。

このところよく見かける「格差社会」ではありませんけど、二極化というのは避けてほしいものです。二極の中間が充実してこそ、多様性も出てくるというものでしょう。


最近読んだ本では、もっぱら実家からの帰途に電車で読んだ、
『右翼と左翼』浅羽道明(幻冬舎新書)
がおもしろく、ためになりました。


右翼・左翼の起源とされるフランス革命のやや詳しい歴史的な説明から始まって、欧米での左右対立の変遷、欧米との比較から見た戦前戦後の日本における左右の対立とその歪み、などなど、近代以降から現代史までの歴史をふり返るのにも役立つことうけあいです。
これまで、ありそうでなかった本、ですね。

とくに最後の部分で展開される、左・右両派にするどいツッコミをいれながら左右対立を相対化させていくかのような文面には、なかなか考えさせられるものがありました。
by t-mkM | 2007-03-27 22:41 | Trackback(1) | Comments(2)
Tracked from フィルトっていうフリーペ.. at 2007-03-29 11:05
タイトル : フィルトっていうフリーペーパー
フィルトっていうフリーペーパー... more
Commented by yokomi at 2007-03-28 00:35 x
米国でも新聞の宅配はあります。ビニール袋に入っていて、宅配先の芝生の上とか、玄関ドアの前に放り投げていきます。ビニール袋は雨でもぬれないためです。

ニューヨークにはすでに「週刊ニューヨーク生活デジタル版」がインターネットを通じて無料配信されたいます。http://www.nyseikatsu.com/

電子新聞が紙媒体を駆逐することはないと思います。紙とネットのメディアがそれぞれ生き残って行きます。
Commented by t-mkM at 2007-03-28 23:29
yokomiさん、コメントありがとうございます。
米国でも新聞の宅配があるのですね、知りませんでした。紙とネットのメディア、それぞれがどういう形で生き残っていくのか、今後の展開が興味深いですよね。


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