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引き続き、読んだ本

ということで、まずはこれもちょっと前の雑誌から。

『ユリイカ2007年4月号 特集:米澤穂信』(青土社)

昨年出会った(数少ない)小説家の中で、もっとも印象に残った作家がこの米澤穂信。
もともとはライトノベル出身なこともあって、この特集では「セカイ系」なんていうコトバがやたらと出てくるのだけど、ワタクシにはよくわからんデス。

それでも、『さよなら妖精』の後日談を描いた短編も掲載されていたりして、改めて新作が読みたくなってくるのでありました。

それから、『絲的メイソウ』絲山秋子(講談社)


純然たるエッセイ集としては、初めての作品でしょうか。

芥川賞をとって間もないということもあり、おそらく現代日本における純文学の書き手の中でも、要注目のひとりだと思われますけど、このエッセイ集も楽しめました。
この作家独特の矜持やこだわり、中年(失礼)独身女性の妄想が全開となるところ、はたまた独立自営業者としての日常などなど、傑作『エスケイプ/アブセント』って、こういう中から書かれたのかぁ、と思うと、この作家への興味がさらに湧いてきます。
by t-mkM | 2007-06-14 23:32 | Trackback | Comments(0)


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