このところ、なんとなく小説に手が伸びていなかったのですが、久しぶりに小説を読みました。
堀江敏幸『めぐらし屋』(毎日新聞社) 毎日新聞の日曜版に連載されていたそうです。 堀江さんの小説を読む楽しみというか醍醐味は、なんといってもその文章それ自体にありますね。 堀江さんの他の本と同じように、本書でもストーリーはそれなりにありますが、何か事件が起こるわけでもないし、男女のかけひきなども出てきません。「波乱万丈」という言葉の対極をいく、どこまでも平凡な日常の生活が描かれるだけです。 ですが、その日常にふと訪れるささやかな「裂け目」とも言うようなきっかけから綴られていく、主人公のモノローグや登場人物とのやりとりが、これが読ませるんです。 なんて書いているよりも、アスキービジネス・Book Reviewで、書評家の豊崎由美氏がじつに的確な書評を書かれているのを見つけたので、紹介しておきます。 それと、この本を最後まで読んでいて思ったのですが、主人公の勤める会社の同僚である「重田」という若い男性が、退屈男さんの印象と重なるなぁ、ということ。リアルからもそうなのですが、ブログを読んでいて受ける印象からも、そう感じました。 まったく個人的で勝手な連想ではありますが...。 どうですかね。
by t-mkM
| 2007-08-19 23:29
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Comments(2)
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taikutuotoko at 2007-08-20 02:48
そ、なんですか?いや、読んでないのでわからんですが。
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t-mkM at 2007-08-20 22:55
ども。いや、まあ、あくまで個人的な印象ですので。機会があったら、読んでみてください。
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