2018年 11月 16日 ( 1 )

映画『ボヘミアン・ラプソディ』観てきた

先週末、なぜか連れ合いがつよくプッシュしているため、公開早々の映画を観てきた。

『ボヘミアン・ラプソディ』監督:ブライアン・シンガー 135分(20世紀FOX、2018)

以下は「映画.com」にある解説から引用。

世界的人気ロックバンド「クイーン」のボーカルで、1991年に45歳の若さでこの世を去ったフレディ・マーキュリーを描いた伝記ドラマ。クイーンの現メンバーであるブライアン・メイとロジャー・テイラーが音楽総指揮を手がけ、劇中の楽曲には主にフレディ自身の歌声を使用。「ボヘミアン・ラプソディ」「ウィ・ウィル・ロック・ユー」といった名曲誕生の瞬間や、20世紀最大のチャリティコンサート「ライブ・エイド」での圧巻のパフォーマンスといった音楽史に残る伝説の数々を再現するとともに、華やかな活躍の裏にあった知られざるストーリーを描き出していく。「ナイト ミュージアム」のラミ・マレックがフレディを熱演し、フレディの恋人メアリー・オースティンを「シング・ストリート 未来へのうた」のルーシー・ボーイントンが演じる。監督は「X-MEN」シリーズのブライアン・シンガー。

冒頭に流れる20世紀FOXのロゴのシーンからして、いつもとは異なるアゲアゲの伴奏で、「音楽映画だよ、面白いよ」という雰囲気満点な感じで始まる。

クイーンの映画なのかと思っていたけど、解説にあるとおり、これはフレディ・マーキュリーの映画だ。ただ「伝記映画」とまで言えるのかは、どうなんだろう? 「ちょっと出来過ぎなんじゃ?」と思うような麗しきエピソードが各所で見られるので、「ホントか?」という気にさせるのだが。
まあでも、そういう細かいことを吹き飛ばすくらい、画面と音楽には惹きつけられる。

まず、なんといっても、クイーンのバンドメンバー4人が、ホンモノそっくり!
よくぞここまで似た人を見つけてきた、というか似せることが出来たね、というくらい。特にブライアン・メイ(G)なんて、普段のしぐさからしてそれっぽくて、驚きである。
そして、流れるクイーンの楽曲の数々が、もちろんヒット曲ではあるわけだけど、強く耳に残るものばかり。そしてまた、曲の歌詞が当時のフレディ自身の葛藤を表現したものでもある(だろう)ことが浮き彫りになっていくところなど、演出の妙とは言え、いまさらながらに「へぇ、そうだったの」と感じた。

また「ボヘミアン・ラプソディ」のレコーディング場面で、アナログな機材を駆使して、時に体をはって録音しているところなど、いかにも70年代で、微笑ましい。ゴダールがローリング・ストーンズの「Sympathy for the devil」録音シーンなどを撮った『ワン・プラス・ワン』を思い出させる。

圧巻はラスト。20世紀最大の音楽イベントと言われた「ライブ・エイド」で、ウェンブリー・スタジアムを埋めつく観客と一体となってフレディが「レディオ・ガ・ガ」や「ウィー・アー・ザ・チャンピオン」などを熱唱するところ。このイベント自体、よく知らなかったけど、この「ライブ・エイド」でのクイーンのパフォーマンスは有名らしい。
その昔、バンド中期のアルバム『ジャズ』を輸入盤で買い、その頃からこっち、巷で流れる彼らのヒット曲をリアルタイムで聞いていたものの、特にクイーンのファンってわけでもないし、フレディ・マーキュリーという人についてもそれほど知らないワタクシだけど、このラストのシーンになる頃には涙腺が緩んだ。

自身のセクシャリティに由来するフレディの孤独が、どういうふうにバンド内部での軋轢を起こしていくのかなど、もう少し掘り下げて欲しかったような気もする。けどまあ、観終えてみると、フレディの伝記というより、セクシャル・マイノリティの立ち位置に焦点を当てた、いまだからこそ制作されたLGBT的な映画、と言えなくもないか。

いずれにせよ、クイーンの音楽を存分に楽しめる”ロックな映画”である。できるだけ、大画面で音響のいい劇場で見ることをオススメします。



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by t-mkM | 2018-11-16 01:08 | Trackback | Comments(0)